騒がしい夜 (PD-76)

昨日は寝たのは12時を過ぎてからである。これは僕の女房がパートから遅く帰ってきて、飯を済ませてそれから布団を引くので結構遅くなる。それまで眠い時は畳に座布団を二つ折りにしてゴロ寝だ。でも布団の方がやはり楽だ。

布団に寝たにしても、枕に頭をつける位置を気をつけなければ、結構シンドイ事になる。つまり無神経に枕に頭をつけると、血行の音がうるさく聞こえるからだ。シュッ・シュッ・シュッ…と結構大きな音が頭の中で響く。これは心臓から送り出された血が頭の血管の中を進む音だ。それはその内ブツンと途切れる、あるいは破裂するのではないかと恐ろしくなる音だ。だから慎重に音の聞こえない位置を選ぶ。(僕は心臓の関係か仰向けに寝むれない。何時も横向きである。しかも左腕を下にする位置だ)

寝付くと職場の夢を見る。僕の職場にAS広告社のKMがいる。もう一人いるがどうしても名前を思い出せない。KMの部下のIDもいる。彼は大手石油会社の一族だ。僕は彼らを昼飯に誘いエレベーターに乗る。部下のUTがエレを途中で止める。僕らは急な岩場を下を目指して降りていく。見事にでこぼこの急な岩場だ。KMは急いで降りた為崖の前で止まる事が出来ず、3M下の池に落ちる。ズボンッ、池は腰ぐらいの深さしかない。何で彼は急いで急な岩場を降りたのか?慎重居士のくせに。

僕らは下のレストランに着きテーブルに座る。彼はずぶ濡れの着衣をどうするのだろう?そこで目が覚めた。ちなみに部下のUTはオランウータンにソックリな男だ。夢はそこまでである。でもその後もうるさかった。午前何時かに娘が帰ってきた。何時もならバタンッ、ドタン・ドタン・ドタンで家に入ってきてすぐ寝てしまうのだが、今日はズスー・ズスーと歩く。酔っているのか足を痛めたか?その内リビングから夫婦の部屋にも入らず、音が途絶えてしまう。

僕は心配になって隣に寝ている女房の肩をパタパタ叩く。「酔っ払ってリビングに寝込んでるんじゃないか?風呂も覗いて見てくれ」僕は結構心配性だ。女房は迷惑そうに起きだし見回ったが「もう寝たよ」と戻ってきた。でも一抹の不安が残る。女房は注意力が散漫である。まさか見落としてはいないか?とブツブツ思いまた寝付く。

それから明け方にトイレタイムで起きてリビングのソファを見ると、案の定娘が下着のまま寝ている。僕はまた女房を起こし「毛布でもかけてやれ」と言う。でも本当はもう手遅れだ。風邪をひくならひいてしまっている筈。それからまた一眠りしていると、何だか近くが騒がしい。男の怒鳴り声が聞こえる。頭が少しハッキリしてくると、それはゲゲゲの親父の声だった。

そうだ親父が娘の所に訪ねてくるんだった。何か色々大騒ぎしている。下宿人がどうしたの、風呂がどうしたのと。でもまだパッと起きてテレビを見るほど頭がハッキリしていない。あの俳優は何といったっけ?近頃年相応に良くなってきた。人はやはりムダに歳を取っていない。そういえば近頃佐藤浩一?も凄く良くなってきた。男の渋さが滲み出る。若い頃はナマズみたいだったが…。と夢うつつ関係のない事を考える。

とにかく今日は一晩中何だか騒がしかった…。  (2010年5月18日)