「ヨハネの黙示録」 (ND-03)

先日「ジュセリーノの予言」について書いたが、その中で「ヨハネの黙示録」についても触れた。しかもこの頃地球の温暖化の進行に伴って、色々な天変地異が起こり映画でも小説でも世界終末、人類滅亡が結構テーマになっている。そのネタも色々で「ヨハネの黙示録」であったり、2012年(まだ見ていない)は「マヤの伝承」、一昔前は「ノストラダムスの大予言」だったりした。映画「ハルマゲドン」は小惑星の地球接近とその破壊がテーマだったが、大体ハルマゲドンとは寓意予言・黙示録に出てくる最後の戦いの地「メギドの丘」の事だし(昔読んだので記憶が定かではない…)、黙示録を素直に読めば、主であるヤーゥエの神と屠られた子羊イエズスが、最後には悪魔の軍勢を打ち破り、偶像を崇拝する異教徒達を永遠の地獄に落とし、地上に新しい神の国を作るという話だったと思う。文中に出てくるバビロンとは、偶像を祭りキリスト教徒を虐殺した、皇帝ネロを中心とした7人の皇帝達の悪の帝国ローマのことであり、そのローマが遂には滅びるという読み方が素直だと思う。しかしその寓意的表現は、今の地球の危機、環境が破壊され温暖化が進行し、下手をすれば今の生存環境が覆されるかもしれない世界の状況と酷似しているため、現代の予言ではないかと推理するものも多い。今日のニュースでも、WMO(世界気象機関)の発表によれば、CO2の平均濃度は385.2ppm に達し、観測史上の最高値を更新した。ジュセリーノの言っている「地球の崩壊」への400まであとわずかである。そしてこれは数年のうちにクリアされるだろう。人類や企業や国々のエゴはそう簡単には収まらない。京都議定書に参加していないアメリカと中国2ヶ国だけで、CO2排出の40%も占めているから…。

しかし、ヨハネの言う「偶像を崇拝する悪の異教徒達」は現代では世界に蔓延している。正しいのはせいぜい偶像を描いてはいけないイスラム教徒位のものだろう。大体キリスト教自身がその後ローマの国教になったし、そうであればローマを破壊する意味はなくなる。さらにキリストの像やイコンが世界中に溢れかえっている。仏教も今では釈迦像や多くの仏像が寺を賑わしている。そうなれば地球で生き残るものは殆どいない。この矛盾をキリスト教の坊主達はどう言っているのだろうか?仏教だって昔は釈尊の像を作ってはいけなかった。だからはじめは仏足であった。仏教が釈迦像を作り始めたのは、大乗が北進を始め、ガンダーラ王国(今のパキスタンアフガニスタン方面)からではなかったか?この地方はアレクサンダーが征服し、ギリシア文化が入ってきたからである。だから文化や宗教の混交が起こった。勿論ギリシアはゼウスを最高神とする多神教の世界である。でもヨハネが見た映像は現代に通じ、世界の終末を示し、殆どの人間が死滅してしまう可能性さえ有る。おお何と恐ろしい、ヨハネも罪作りなものを書いた…。  (2009年11月25日)


ジュセリーノの予言集を「ジュセリーノの未来予知・分割表」にまとめてみましたので暇な方、興味のある方はご連絡下さい。データをお送りします。メールアドレスはsps.kan@pep.ne.jpです。