逃亡者 (PD-95)

僕は海のほうに逃げていた。といっても行き着く先は港の岸壁である。(どうも小樽の港の近くの町らしい)途中追跡者を巻く為に左に曲がる。しばらくして何故か僕は元来た道を戻っていた。僕を数人の男達が囲む。元DA社のMDやIWもいる。僕は大型のブローニング拳銃を取り出し、頭を狙い一人を撃ち殺す。男は血も流さずパタンと倒れる。以上が記憶にある夢の情景である。

以前も人を殺す夢は見たが、それは偶然か未必の故意で僕はそれを誰かに脅かされる。俺は知っているぞと…。僕は人を殺した罪悪感に怯える。殺したのは近親者かもしれない。しかし今日の夢はアッケラカンと撃ち殺す。罪悪感もない。数日前「ザ・ウォーカー」を見たので、その画面が蘇ったのか?しかしこれも多分無意味な夢だ…。

昨日は久しぶりに新橋まで出て打合せをした。しかし依頼された件で真剣に動く積りはない。相変わらずのバカバカしい話だ。しかも2社の社長から出た話らしい。打ち合わせの途中携帯に電話が入り、図々しい神保町のオバサンからまたくだらない依頼があった。腹がたったので適当にあしらっておいた。金々と騒ぎまわり怪しい情報にすぐ飛びつく。僕が忠告しても欲に目が眩んでいるので分からない。だから近頃僕は自然の植物、木や雑草、家猫のブンタの相手をしている方がいい。彼はオットリ、茫洋としていていい。(ノラ猫は疑り深く用心深くて可愛くない。まァそれだけ外界は厳しいのだろうけど…)

この夫婦はもう70は過ぎているというのに、何という思考の愚劣さ、人格の低俗さ。たとえ儲かったとしてももうじき棺桶に入る人達。お金はあの世には持っていけないヨ。近頃こういう手合いが多いので、営業や企画を進めるのが嫌になってくる。世にはびこる妄執の人達よ。しかもその妄執は海外まで広がる。話の中に中国人の金持ちの話も出てくる…。でも連絡が入ると時々打ち合わせに東京まで出て行く。体と頭を少し働かす為に。僕ももうソロソロ少しひねた好々爺か?(自分で言うか!)  (2010年7月13日、金曜日ではない)