末期症状 (PD-96)

先週末から何だか少しおかしい。日曜は女房サービスで関内に行きビールを飲んでソバを食った。そのあと山下公園に行き花火を見た。30分位で終わってしまった。経費節減の影響か?横浜も侘しくなったもんだ。それでなくとも神奈川県は禁煙条例?がうるさく、横浜市は税金が凄く高い。僕らが帰る頃僕の体調は最悪になった。暑い中ビンビールを無理して2本も飲み、その後酔い覚ましでコーヒーを2杯飲んだので、弱っていた胃がついに悲鳴を上げた。家に帰ると吐き気が止まらず、トイレに駆け込んでも赤い吐瀉物が少し出るだけで胃壁がキリキリ痛む。そして横になると胃が痛いので、椅子に座り一晩を過ごした。

僕の胃の変調は時々起こる。つまりタバコをガンガン吸い、それをカフェオレで胃壁に油の壁を作り、胃を押さえ込んでいた。それでも限界を越すと胃壁は悲鳴を上げる。その時はもうタバコを止めようと思うが、少し回復してくるとまた吸い始める。タバコは僕にとっての宿業だ。今も体調が悪くしかも猛暑なので家に籠もっている。果たして回復するのか、このままお陀仏か?ただ生きていくだけでも中々難しい生命活動だ。  

それだけではなく、この2〜3日頭の中がおかしい。僕の頭の中に誰かが入っているようだ。二日前の夜僕は寝ながら自分の背に長い腕を伸ばしている。それは蜘蛛のように細い長い手で、軽々と普段届かない背中の真ん中まで届いた。それと頭の中に色々な文章や、文庫本のページが浮かび上がる。僕はそれを一所懸命読んでいる。そして僕のブログの中でも、自分で書いた記憶のない長い文章が書き込まれている。しかし読みずらい難解な文章だ。僕は夢の中で必死にその文章を校正している。この文体は一行が物凄く長く、しかも意味が良くつかめない。タイトルも何だか図形的だ。これは僕にはパソコンでは書けない技術だ。この図形は目覚めた時にははっきり覚えていたが、今はもう思いだせない。

とにかく眠ると色々な文章や文庫本のページがかなり明瞭に目に浮かぶ。これを読み取ろうとするだけで結構疲れてしまう。それと体も夢の中では僕のものではない。その長ひょろい手で色々なものを触れようとする。実際にも手を動かしているようだ。動かした先には僕が掴もうとしているものはない。何度か僕の手は宙を泳いだ…。

これは肉体的にも精神的にも末期症状か?僕はつい最近マイクル・クライトンの「インナー・トラヴェルズ」を別ブログで書こうとしている。しかしこの本は僕に衝撃を与えている。単に面白い話を書く作家ではなく、2メートルを越す長身で世界中を駆け巡る。彼は文化人類学者であり医者である。そして彼は小さい頃から平気で幽体離脱をやっている。だからスプーンも曲げるし、チャネリングも嫌がらない。人間の幅広さ、奥深さを自ら体現している。しかも彼はもう死んでいる。2年前か?66歳の若さでガンで死んでいる。本当に勿体無い事だ。(医者は意外とガン死が多い)アーサー・クラークのように80過ぎまで?文筆活動が出来れば、人類の視野、世界の視野はもっと広がっていたかもしれない。

この衝撃が僕に関係しているのか?「インナー・トラヴェルズ」のブログは初めのブロックを書いただけでまだ僕の手は止まっている。とにかく僕の頭がおかしくならないよう少し気をつけよう。(でも一体どうやって?)  (2010年7月21日)


※図形的なタイトルで、7/25テレビを見ていたら(アタック何とか?というクイズ番組)一部それらしい記号が出て来た。それは惑星記号で水星とか木星に似ていた。