MTD−5(PD−158)

今日もマタカイドリーム・シリーズ。初めはどうもNTT支所位の小さな営業所にいた。本社エリートの上司の格が上がったので(縦並びの机の上の二つの横並びの机の上席に移動)No.2の僕が彼の席に座るべきなのだが、へそ曲がりの僕は嫌だといって座らなかった。すると能力のないONが「俺が座りたい」といって勝手に上席に座ってしまった。僕の心境は複雑だった…。でもこれは僕の実人生とリンクする。困った事だ。でもそれはもう過去の事だ。現在の疲弊は僕のそんな性格に原因が有るのだろう…。

次の場面は、部屋(事務所)に入ると突然目の前に常務のSKがいる。社長格下げ常務のSKの顔が僕の顔の前20センチ位のところにいる。彼はじっと僕を見詰めている。僕は一瞬ドギマギする。彼は僕を恨んでいるのだろうか?僕は一瞬ウソをつく。「君の夢を見たよ」。「エッ!どんな夢ですか?」僕はしどろもどろで適当な事を言う。そこで目が覚めた。

実際彼の困っている夢は何度か見た。僕は人の良い役員のICに「彼を首にするのはいいやり方ではないぞッ」と伝えた。その結果彼は首にならず常務に降格された。実は彼には何の力もなかった、つまり張子の虎だった。世の中難しい。会社でも必ずしも仕事の実力通り人事は行われない。僕は仕事には自信を持っていたが、経営者としてはダメだった。その反省かいまだにDA社にいた頃の夢を見せるのか?今頃になってそんなに攻めなくてもいいのに…。でも一体誰が?

昨日はホテレスショーを見にビッグサイトに行った。行きたくはなかったが、僕のスポンサーに呼ばれていたので仕様がない。駅から施設まで遠いし、会場も広くて嫌だった。でも散歩の積りでノンビリ行った。相変わらずの会場の混みようだ。僕はスポンサーのブースで広告担当者と雑談をしていたが、そこに社長がやってきて「やあどうだい?」と僕に声を掛けた。彼は多分僕と同年だ。先代のカリスマ社長が死んだ後立派にこの企業を経営している。人柄も明るくていい。僕は彼に、堅実な業績と彼の社長としての心労に敬意を表した。というのはここ数年、彼の頭は薄く真っ白になった。彼がいかにこの会社の経営に苦労しているかが分かる。だからこの会社の人達はいい。皆イキイキとしている。小さな会社だけれど高い技術を売り、このニッチなジャンルではナンバーワンだ。


人はやり方によりその人生が変わる。僕は少しシニカルだったようだ。職人なので自分の仕事に夢中になり、経営者としては落第だった。営業本部長として部下と飲みに行った事もほとんどない。つまり人の面倒を見るタマではなかった。まあSK君、大変だろうけど最後まであきらめずに頑張ってヨ。現状の僕としてはそれ位しか言えないヨ…。 (2011年2月24日)