御曹司再び (PD-198)

今日の夢には小樽の町が出てきた。僕が昔住んでいた永井町の先の通りは、港に降りる急な坂道の傍にある通りで、僕はそこを車で走っていた。車にはAS広のMTさんが同乗していて、僕に行き先を指示している。この港に降りる坂道は何故か混んでいて、僕は左に曲がり小さな路地に入る。でも前から一台車が来たので、僕は車をバックさせ脇に寄る。そしてその車をやり過ごしてからまた坂道を降りる。この坂道を降り右に曲がると小樽港の埠頭の方に行く。よく夢に見る光景だ…。

でも突然同乗者が変わり、IDさん夫婦になる。彼は例のID石油の御曹司である。そしてAS広の営業をやっている。僕は奥さんには会った事はない。だから同乗していても顔は分からない。彼は港のほうに向かうように僕に言い、僕は狭い小路に入っていく。そこは何だか貧民街でボロ屋が軒を並べている。家の前には何だか、色とりどりのボロキレのようなものが下がっている。何だか七夕の飾り付けのようだ。そしてそのボロ屋の一軒に何とか広告という看板が出ている。彼はそこに用事があるようだ。僕らは車を止めてそこに入っていく。このボロい広告会社はどこだろう?まさかAS広がこの広告不況で潰れたんじゃあないとは思うが?AS広告社は数百億の売り上げがある広告代理店で、少なくとも業界10位以内に入っている広告会社だ…。

でも時々僕はこの御曹司の夢を見る。昔僕の会社の担当をやってくれていたが、それほど親しかった訳ではない。でも彼は人柄が凄く良かったし、社内でも人望が厚かった。それよりも僕にとっては、彼は真っ黒な異様な感じの青年に見えた。ゴルフ焼けかスキー焼けか?だから僕は内心この男を「長曽我部?のようだ」と思っていた。戦国時代土佐から出て四国を席巻しようとした男。しかし関が原で西軍につき負けて、土佐を山内氏に取られてしまった大名。土佐の下士?の悲劇もここから起きる。坂本龍馬下士であった。幕末の山内容堂は鯨飲公と呼ばれた大酒飲みであった。去年の「龍馬伝」で近藤正臣?が怪演していた。話は飛んでしまったが…。


それにしてもIDさんは元気だろうか?新聞不況、広告不況で今は大変だろう。特にAS広は例のAS新聞の子会社だ。でも彼は本来ID石油の御曹司だ。彼は一族の会社に戻らないのだろうか?でもこの一族も多分内部は権力争いで大変だろう。人間はどこにいても大変なんだ。と思いつつ今日も筆を置く…。