円筒の街(SD−79)

年に数回同じような景色の街を見る。街と言おうか巨大な建築物と言おうか。それは巨大な円筒形の建物である。直径何百メートルあるのか?階数は大体4階建てである。今日も4階建てであった。僕はその中を歩いていたり、外周を歩いていたりする。色彩は何となく茶色っぽい感じがする。外には雑草が生えていたりもする。

そこは時には学校であったりする。外側が廊下になっており、内側に教室が並ぶ。中庭は大体コンクリート敷で、方々に雑草が生えている。雑草の丈は相当高い。時にはそれが体育館であったりもする。そして床にピカピカなフローリング?が張ってある。また教室の中でバザールをやっている事もある。食べ物もあり、僕はお汁粉を食べていたりする。

でもそこは何故か普通の空間には見えないし、何か現実的ではない。何か違和感がある。僕は結局その建物から離れない、あるいは離れられない。時には教室が煙を吹いている事もある。廊下にガラスが散乱したりしている。その時はその建物は廃墟のように見える。そして人はいつも僕一人だけである。僕は別に寂しいとも感じない。この建物は一体何だろう?何の象徴だろう?


イメージ的には何となくカフカの感じがする。つまり建物も僕も何だか不条理な感じがする。巨大な円形の建物の中を一人で歩いているというのは、あまり普通には見えない。ヒョットするとそこは異空間かも知れない。でもいいや。所詮夢なので何でもアリだ。目覚めても僕は只そうなのか…と思うだけだ。