旧約に出てくる重要な予知夢  (OD-01)

創世記の中でユダヤ人の祖アブラハムは、ユーフラテス下流ウルから上流のハランに行き、さらにヤーウェの神の指示により一族を連れてカナンの地に下りてゆく。だからユダヤ人は元々アラブであり言語もアラム系である。現在のユダヤ人がややもすれば欧米人に近く見えるのは、歴史上国を失いヨーロッパやロシアに大量に移住し、その中で混交したからだろう。さらにカナンの地で後にペリシテ人と激しい戦いを繰り返すことになる。つまりパレスチナ=ペリシテとは今から3000年以上前から争いを繰り返していることになる。なんという悠久の歴史であろうか…。

アブラハム−イサク−ヤコブ−ヨセフと系譜は続いていくが、ヤコブは若い頃神と一晩中戦い続け負けなかった。神は彼にイスラエル(神と争う者)と言う名を与えた。ヤコブの子ヨセフは他の11人の兄弟に嫉妬され、奴隷としてエジプトに売られた。この12人の兄弟はユダヤ12支族の祖である。ヨセフはエジプトでファラオ(王)の奇妙な予知夢を解き、エジプトを飢饉から救い宰相になった。ヨセフはやはり神に選ばれた預言者だったのだろう。しかしその後エジプトの地で増えて栄えたユダヤ人は、430年後その時のファラオ、ラメセス2世に迫害されついにモーセの指揮下エジプトを脱出する。BC1250年頃と言われている。

その後ユダヤ人たちは数奇な運命をたどりついに国は滅び、ユダヤ民族は世界中に散った。やっとイスラエルを建国したのは約2000年後である。なんという数奇な運命を持った民族であろう…。しかしその為ユダヤ人は強く逞しくなった。世界中で生き残り、迫害され虐殺されてもしたたかに生き残ってきた。そして金融や芸術や科学技術で世界に多大な貢献をしている。ヒョットすると選ばれた民ユダヤは、世界を文明的・科学的に進化させる為に生まれてきたのではないのだろうか?つまりユダヤ人の役割はまだまだ終わっていなく、今後厳しい局面を迎える地球の運命にとって、それを打開する重要な役割を果たすのではないかという、新たな予感が強くする…。  (2009年9月25日)