茶色の煙 (SD-02)

タクシーで山を降りてくる。舗装もされていない山道だ。下は畑と民家がまばらに点在する。降りきった所で左に曲がる。どちら側にも山がある谷底の道だ。隣にはテニスクラブで一緒だったOGママが乗っている。仲の良かったOGパパの奥さんなのでOGママだ。(昔「ルイジアナママ」という歌があった。飯田久彦が舌足らずで歌って有名になった。関係ないか…)小さなトンネルを過ぎた所でママが突然車を止める。「横浜の方は地震で車では行けないので、ここからは歩きます」と運転手に言う。運転手は車を止め皆で車外へ出て左側の横浜の方向を見る。道の下には高速が走っている。多分第3京浜と横横をつなぐ首都高のようだ。しかし僕は揺れを少しも感じなかったし、街のほうも別段変わった所も見えない。

僕は「横浜が地震なら危ないので引き返そう」と言い、二人でまた歩いてトンネルを戻る。トンネルを出ると異変が待っていた。道路には地割れが走り、大きなロッジ風の建物が60度位に傾いている。民家の数ヶ所から茶色の、むしろ濃い黄土色の細い煙をバクバクと無数に吐き出している。いつか見た小噴火口からの無数の小さな噴煙に似ている。所々から赤い火も見える。普通火事であれば黒い太い煙をモクモクと吐き出す筈だ。

道は危ないので左手の畑に登る。そこからまたもと来た山道に入る。山道は急傾斜でしかも地割れがひどい。大きな亀裂が数箇所に走り、その亀裂を超えながら登って行く。OGママはいつの間にか女房に代わっている。僕の右脇をすり抜け上手く亀裂を越える。僕は亀裂の上に立ち動きが取れなくなる。その亀裂が崩れようとしている。このままではまっさかさまに谷底だ。このまま山道を登っていってもむしろ状況は悪くなる。山の上はもっとひどい事になっているだろう。引き返した方が賢明だ、と思っている時に目が覚めた。老人の習慣?で寝ている時2回位トイレに行くが、それで目を覚ました。時間は午前4時だった。しかし夢の間中一度も揺れは感じなかった。揺れないで音もなくズリズリと地割れしていく様子は薄気味の悪いものである。

降りてきた道は昔よく通った、朝比奈から鎌倉に降りていく道のようでもあり、山中湖への抜け道のようでもある。山中湖への抜け道は東名を途中で降り246に出て、丹沢を過ぎた所を左へ入る。小さな町(小山?)を過ぎ山道を登っていくと右手に山中湖の峠に至る山道がある。かなり険しいクネクネした道で、始めはスラロームを楽しめるが、山頂に近くなると舗装は途切れ車一台がやっと通れる道になる。そこを登りきると峠に出る。下に山中湖が一望でき、正面に富士山がボーンと出現する。後はカーブの多いユッタリした降りで、山中湖畔の平野に着く。もしこの道であれば富士山周辺に噴火が起きるのか?それと連動して横浜を大地震が襲うのか?僕も谷底に落ちそうになっているので、ヒョットするとお陀仏か?あまりうれしくない夢だ。でも女房はしぶとく亀裂を超えた。いずれにしろ女は逞しい。この頃とみにそれを感じるようになった…。元気なオバチャン族万歳!  (日時不明、映像で時間は午後3時前後か?)  (2009年12月8日)


◎12/17/23:45、伊豆で強い地震震源伊豆半島東方沖、M5.3、深さ4〜5キロと浅い、伊東市震度5弱横浜市震度2、津波の心配なし。
◎昨夕より震度1〜3の地震が27回起きている。今後も余震に注意。(この地域で数年に一度起きる群発地震ではないかと思われる)→12/18/8:45、震度5弱、震度3前後数回…(12/17/6:45から2/18/10:00まで計89回。この地域では1978年から45回の群発地震発生。今後何時まで続く?、富士箱根伊豆火山帯内)
◎茶色の煙の夢より10日後(関係有り無しは不明)