まるでチキンレース (PD-53)

今日は滑降レースだ。山頂から麓まで一斉に数十名の競技者が滑り降りる。山の斜面の何処を降りても良い。ヒョットスルと50人位いるか100人か?山の片面が崩れていて広大な斜面になっている。ゲレンデなんかではなく、とんでもない急斜面である。僕らは数人の仲間とそこを滑り降りて行く。

僕は何故かその光景が凄く俯瞰的に見える。コースの至る所に豆粒のようなレーサーが見える。どんなコース取りをするか自由だが、僕らは山の右側を滑り降りる。山の中腹に来ると雪面が雪崩というか崩落というか、コース上の至る所に大きな雪の固まりがゴロゴロしている。そこに突っ込んで転倒したり姿を消す奴もいる。レーサーは皆黒っぽい姿をしている。メチャクチャなチキンレースだ。僕らは中腹から麓を見渡せるコブの上に立って、下のコースをチェツクする。

僕らの期待している??氏が先頭グループを滑走している。僕は下まで行って確認するが、彼は3番目にゴールに滑り込んだが失格になっていた。何をミスったのだろう?僕は元の所に戻りもう一度滑る事になった。僕らは4人でまたスタート地点に戻ろうとする。「僕らは若いから」と僕は言うが、僕はもう66歳だ。でもその時は凄く若いようで疲れも感じない。二人が先行した。大会役員が僕らに何か道具のようなものを渡す。これをもって上がるんだ。それは建築の図面をを入れるプラスチックの円筒を3倍位大きくしたようなものだ。

僕らはそれを持って上がり始める。という所で目が覚めた。スキーの夢は時々見るが(小樽出身なので)今日のようなメチャクチャなレースは初めてだ。山壁はコースと言うよりは崖に近い。でも夢なので恐怖心はない。雪のブロックにぶつかっても痛みは感じない。多人数が一斉に山一つ駆け下りる夢は初めてだ…。  (2010年3月20日