とうとう禅譲 (PD-70)

僕は何かのイベントのプロデューサーをやっていて(テニスかどうかは分からない)茶色の細長い会議用のテーブル(受付で使う奴)に座っていて、イベントの寄付金を集めていた。皆数百万を寄付する。SDはイベントスタッフだが、彼も350万位寄付する。でもイベントを実施するにはこの他に膨大な協賛金が必要だ。

僕はSDにその内イベントのプロデューサーを譲るよと言っていた。SDは当然だと言う顔をして傲慢だ。本当に不愉快な奴だ。昔彼は僕のスポンサーの所にいって「僕ならもっと安くできます」とイベントを僕から取ろうとした。スポンサー企業の常務からそれを聞いて僕は内心悲しかった。イベントはお金の問題だけではない。どれだけ参加者や観客を楽しませ、完成度が高いかが問題だ。(それとイベント・コンセプトが社会的・公共的かどうかが重要)心のこもらない安上がりのイベントをやっても、やった人間にとってはむなしいだけだ。(しかし多少の商売・利益にはなる)彼はこの事が理解できない。僕は彼を首にし、出入り禁止にした。

しつこい性格の彼はこの事を今も恨んでいるのだろう。もう10年以上も前の話を。彼は昔言っていた。「自分の敵だと思う人間は徹底的に何時までも恨みます」と。これは生き方のコンセプトの違いで、どうしょうもない事だ。こちらは諸行無常、世の中は常に変化し、昔の事はサッパリと忘れ去る。もういい加減にしたら?それより自分で大きなイベントを作ればいいのに。まだ50前後と若いんだから…。  (2010年5月4日)