思わぬ来客 (SD-20)

我が家に突然の来客があった。長男の友人2人である。彼らは若々しい。バリッとしたビジネスマンのような風体だ。(長男は既に数十年前死んでいる。小樽商大で統計学を教えていたが、防波堤に釣りに行って海に落ちて死んだ)夢の中ではまだ生きていた。

我が家は旅館のような大きな家で、どうも崖っぷちに建っているようだ。下には緑の木々が見える。そして我々がいるのはどうも2階か3階だ。造作は立派である。突然の来客で我々は彼らに部屋を提供した?それで部屋割りが混乱し、トイレの位置も変わった。普通の部屋の中にトイレがある。僕は便器を探しウロウロする。どうも布団を引いてある部屋で小用を足したようだ。ヘタをすると便器ではない所に?

僕が広いリビングに戻ると、彼らは朝のコーヒーを勝手に飲んでいた。長男はまだ下で寝ている。彼らは言う「皆朝遅いんですネ〜」その時僕の家族がノコノコ起きてくる。女房と長女と次女だ。(つまり僕らはまだ寝ぼけているという事か?)どうもサーバーにコーヒーがないようなので、僕は冷蔵庫を開けてコーヒーの代わりになるものを探す。冷蔵庫の中は何かギッシリ詰まっている。(何だか紙パックのようなものばかりだ。縦長ではなく平たい弁当箱位の大きさの箱が多い)

僕は紙パックのミルクコーヒーの残りを取り出しそれをカップに入れる。これにインスタントコーヒーを混ぜて濃くしょうとする。しかしカップの中をよく見ると緑色をしたコンニャクのような固まりが入っている。次女がそれを覗く。僕はそれを取り出そうとしている。目を覚ますと小倉の番組が民主の選挙報道をやっていた。民主の山岡(民主の国対委員長小沢グループ)と自民の石破が出ていた。この頃何故か石破はリンゴのホッペをしている。

僕らにとって突然の来客は以外である。しかも兄の友人だという僕らの知らない顔だ。僕らはどう対応しようかと戸惑っている。これはヒョットすると民主党の事か?名も知らない若手が突然手を上げた。彼らの友達の兄はまだ寝ている。(あるいは寝ているフリをしている)兄は小沢で僕は菅で女房、子供はその親派か?(女房は鳩山で娘達は仙石と枝野だったりして)そして崖っぷちの家は民主党か?この家はガッチリしているが、ヘタをすると崩壊する可能性もある。(崖っぷちに建っているから)冷蔵庫の中にギッシリ詰まっているのは、実施中あるいはこれからやろうとしている政策か?僕らはこの若者達にどう対応するのか戸惑っている、というか何だか違和感がある。(もう一人の若者は誰だ?それと真の仕掛け人は誰だ、何が狙いなんだ?)

民主党の若者は樽床という僕らの聞いた事もない男だ。どうも小沢グループの一部が彼を担いだようだ。昨日彼のインタビュー等を聞いたが、中々野心家のようだ。何だか自民党の連中のような感じがする。小沢はこのあと少し謹慎するのではないかと思うが、小沢グループの連中が勝手に動いたのかもしれない。彼らは自民の派閥と同じような感じがする。(小沢グループの顔がテレビに出てくると自民党かと思ってしまう。皆顔に品がない)彼らは自分達の利益で動きそうだ。民意など関係ない嫌な連中だ。菅も言っていたように小沢はしばらく大人しくしていた方が良い。夢の感じでは彼はまだ寝ている。(というか寝たふりをしている)それを回りが勝手に動いているようだ。

どうもここまでの経緯を見ていると、鳩山はともかく小沢は日本の中で段々ゾンビのような存在になってきた。つまり自民の古い妖怪たちと同じように、小沢も今や巨大な妖怪的存在だ。しかし世界的に変化の激しいこの時代、日本の政治にはもう妖怪やゾンビは必要ないと思う。世界の政治指導者達も大きく若返っている。イギリスの今度の首相は確か40代だったっけ?

ここ一年新政権で僕が感じてきた事は、確かに政策的には一部混乱してきたが、進むものは進み、明らかになるものは明らかになり(官僚達の狡猾さなども)一番大きな事は大臣たちの顔つきが変わった事だ。旧来の自民のノラリクラリの魑魅魍魎のような顔ではなく(小泉は違ったが)技術者のような顔の大臣が沢山出て来た。鳩山もそうだが(といっても彼は宇宙人)岡田や前原、原口、枝野など、今までの自民のタヌキ顔ではない。これだけでも僕には時代が変わり進んだように見える。だから政界全体が政治の技術者の集団のように変わって欲しい。自民でも石破や舛添や渡辺がそうだったが、今や自民に残っているものは少ない。

だから今の時代もう今までの自民のような政治屋はいらない。それと土建箱物政策もいらない。もっと政治技術者、論客の集団に変わるべきだ。そういう意味では小沢は日本で最後の利益誘導型の大物政治家だったのかもしれない。しかし時代はもう変わったんだ。今までの妖怪、ゾンビはもう引き下がった方が良さそうだ。しかし僕の訳の分からない夢から、何だか政治問題に発展してしまった。あまり不条理で訳の分からない紛らわしい夢を見せないで欲しい。頭が疲労するから…。  (2010年6月4日)


※今日の昼12時半頃選挙結果が出た。予想通り菅が新代表になった。民主党423人の内有効投票数420票。菅は291票、樽床は129票。樽床の得票率は30.7%、決して少なくない数だ。これは偶然か小沢グループの130人に近い数だ。だからやや不気味な数字だ。樽床は世代交代を呼びかけたが、この結果若手が樽床に入れたのか、それとも殆どが小沢グループの票なのか?

菅は選挙後すぐノーサイド宣言をした。つまり試合終了である。これで民主の内部闘争は終わりだよと言ったのか?菅は民主建て直しのため全員参加を呼びかけた。本当に一丸となってこれからの日本のために進んで欲しい。少なくとも菅であれば清潔な政治が期待できそうだが。(本当は経済政策と外交政策がやや不安だが…)

※※6/4今日の夢は良く考えて見ると5/26の夢“霞ヶ関消滅?”と共通している。その中で僕は場合によっては霞ヶ関の政変か?と書いた。そのあと6/2別ブログで“鳩山辞任”を書いた。5/26の夢で僕は霞ヶ関の家を訪ね、長男が死んでいるのではないかと探す。長男の布団は引いてあるが居間にはいない。次に風呂場を探す。そこにもいない。その時次男と僕の長女が入ってきて、僕と同じ事をする。僕らは長男は2階にいるのではないかと思う所で目が覚めた。何だか今日の夢とよく似ている。その時次男は毛深く怖い顔をしていた。――今日の夢と合わせて見ると、長男は小沢、次男は菅、僕は鳩山になるのか?鳩山は小沢を引き摺り下ろした。夢の中では兄弟に長男は見つからない。生死不明である。(しかし他階は探していない)小沢の今後の動向は不気味でもある…。