火を吹くテニス (PD-92)

昨日も一晩中テニス関連の夢を見ていた。夢の内容は段々ひどくなる。段々壮大で荒唐無稽になってくる。夢全体の構成がである。始め僕は高い山の上のテニスクラブで見知らぬ男と乱打をやっていた。(YGテニスクラブの片腕のSNに似ていたかも知れない)僕はスケールの大きいストロークをやっていた。フォアもバックもトップスピンををかけてユックリ打っていく。かぶせるトップスピンではなく、ラケットを垂直にしてそのまま打ち上げてスピンをかけるのである。いわゆるフラットスピンという奴だ。バックはレンドルのように居合い抜きスタイルである。僕のような年でバックのトップスピンを打つ人間は殆どいない。皆スライスである。勿論僕もスライスは打つ。

しかし乱打はすぐ終わり僕らはクラブハウスに戻る。相手の男が乱打があまり好きではなかったようだ。僕らはクラブハウスのレストランで派手な女性達に囲まれる。女性というよりオバサンといったほうが良いか?僕がテニスイベントのプロモーターをやっていて、自由席のタダ券を大量にバラまいていたので多少の人気があった。後はオフィシャル・ウエアやオフィシャル・グッズも多少提供した。(アッパーやアンダー、ポロシャツや名入りのボールなど)

僕らはその後仲間3人で彼の車で山を降りる。山を長々降ってくると大きな池に差し掛かる。池の中央には幅50cm位の板の橋が架かっている。池の水は見事に白濁した明るい青色で毒々しい。(これは火口湖か?)僕らは車を降りまず僕が渡り始める。2/3位渡ると手すりがなくなる。僕は何とかバランスを失わず渡りきった。僕の後から来た男は手すりがなくなると見事に池に墜落した。「ドボンッ」彼はしばらく見えなくなった。ヒョットするとやばいか?池の水は毒か?しかしその内男は浮かんでくる。そして泳ぎながら岸に辿り着く。車を運転していた彼は池の左岸、崖で断ち切られた下の浅い所を渡ろうとしている。上手くいくだろうか?湖底は岩でデコボコしている…。

そのあと場面転換。僕ら家族3人は(僕と女房と小さな娘)役所の窓口のような所で住宅入居の手続きをしている。(そういえば7月1日が市営住宅の抽選会だった。結果はまだ連絡がない)役所なので書類関係が中々うるさい。何か領収書つきの書類が必要なようだ。僕は「分かりました。書類を用意してきます」といって窓口を出た。そのあとまた場面転換。

どこかでテニスのトーナメントを興行でやっている。僕のやっていたものより小さなイベントだ。観客も数百人位だろう。(僕のシニアツアー・イベントは一応有明コロシアムを満員にした。有明はちょうど一万人入る)多分ローカルなイベントだ。しかしそこに出ていた女子選手がとんでもなかった。女子シングルス戦の途中で彼女はネットに近づいた。そして相手をネットに呼び寄せた。そこで口からバッと火を噴きかけた。相手はたちまち黒くすすけ髪はチリチリになった。審判台に座っていた女性のジャッジはすぐ火吹き女を反則・退場にした。その女は怒ってジャッジにも火を吹きかけた。たちまちジャッジも黒くすすけ髪はチリチリになった。会場は大混乱。そこで目が覚めた。何でこんな荒唐無稽な夢を見るんだろう?火を吹くテニス大会などは今まで見た事もない。

しかし実際のテニスイベントでもトラブルはあった。例のマッケンローがジャッジにクレームをつけ、僕の大会をメチャクチャにしてくれた。日本人のジャッジでは彼を抑えきれず、翌年から全て外人に変えた。テレビでよく見る審判もいた。それにしても僕の夢の世界はドンドンひどくなっていく…。

今後益々荒唐無稽さが増すのか?まあ普段見れない情景が見れるので面白い事は面白いが、このまま行くと何だか不安である。(と言っても村上春樹の小説よりはマシだが…)もうソロソロお迎えが来るのか?でも以前読んだ死後の世界は灰色の退屈な世界だ。生まれ変わる人は生まれ変わるが、そうでない人は永久にこの退屈な灰色の世界に閉じ込められる。だから荒唐無稽な夢を見て楽しく?過ごす方がいいのかもしれない。今度はどんな不可解、不可思議な情景を見せてくれるのやら…?  (2010年7月4日)