ゲレンデの怪 (SD-31)

誰かがゲレンデで滑っていた。その内ゲレンデは吹雪になりおまけに暗くなった。皆道に迷った。それでも皆ゲレンデを降りはじめた。そして谷底に着いた。沢山いた仲間はドンドン透明になり、先が丸く後ろが尖った形になり暗闇の中でヒュンと消えていく。いつの間にか男は一人谷底に取り残された。この消えた仲間はヒョットすると、以前遭難して山で命を失った人達か?昨日見た「真空の塊」の夢とも何となく似ている。

それでも彼は何とか宿に着いた。その男は宿に泊まっている。しかし元の宿ではない。僕は傍観者としてそれを見ている。この熱帯夜の夜に何で吹雪くゲレンデなんだろう?一晩中クーラーと扇風機で体が冷えているんだろうか?でもこれと同じような情景は以前にも何度か見ている…。  (2010年8月17日)