暗闇の家 (PD-107)

昨日の夢に珍しく僕の次兄が出て来た。どうも僕らは昔の小樽の家にいるらしく(永井町の家か?それにしては小さい)僕と女房が下で寝ていると、次男坊が二階から降りてきた。次男坊のノソッとした姿が階段の下に現れる。そしてまたすぐ上に上がる。彼は昔のように若く見える。ヘタをすればまだ20代だ。(実際は僕より2歳上で68歳だ)

夢の中で僕は年甲斐もなくナニをしようとしていた。(あるいは僕の若い頃か?)僕は女房の大きくもない胸をもみ、乳首をしつこく吸っている。女房もそれに反応して小さく唸る。僕は下を洗っていないので風呂に入ろうと布団を出る。でも何故か上手く風呂に入れない。僕は風呂の前でウロウロしている。このままでは女房と上手く出来そうもない。そして家の中は真っ暗である。何だこの怪しい映像は?(風呂を使えないのは水や湯が出ないのか?)

僕は次男とはここ数年付き合いを絶っている。僕が頑固だというよりは、連絡を取るのが何だか億劫だ。彼の健康状態が良くないということも知っている。彼は我儘で若い頃から不謹慎であった。若い頃は奔放に遊んだくせに、自分の婚約者を縛り付けた。その内会社を辞め、自分で始めたコンビニを潰し、奥さんには逃げられ?(彼女は今は娘の所に逃げ込んでいる。可哀想な人だ)胃癌で胃を切り取り、少し前も何かの手術をしている。今は京都の姉が電話で話しても、満足に口も聞けないらしい。そしてこの頃になってやっと自分の不明が分かりだしてきたようだ…。(人の事は言えないが)

そんな状態では益々連絡を取るのが億劫になる。自分の健康状態さえ自信がないのに。でも兄弟としてそんな事でいいのか?僕は昔から結構冷たい。というか人付き合いが悪い。だから今や自分自身全く孤独である。社会と隔離された状態だ。でもこれも自業自得だ。だから本ばかり読んでいる。それでそれが結構面白いというしょうがない人間だ。

次兄は潰れる前僕に何度かお金の工面を頼んできた。僕も自分の会社経営が厳しかったが、何とかその要請にこたえた。その結果?二人とも破産してしまった。まァ僕の場合は決して次兄のせいではないが。ただ姉曰く、次兄は薄野の帝王と言われていたそうだ?本当なのか?冗談じゃあないッ!

僕は破産後必死になって再生しようと苦しんできた。しかしその内年を取り、今や安い年金暮らしの老人になった。僕が頑張っていた頃、次兄から電話があった。「チョロイもんよ、生活保護で楽勝よ」と言われて僕は切れた。冗談じゃあない!僕は必死になってやってきた。会社を潰したのも、最後には銀行や弁護士に潰した方が良い言われたからだ。

次兄の言うように、人生はチョロイもんじゃあない。何と言う不謹慎な!それ以来僕は次兄にもう電話をするなと言って付き合いを絶った。今次兄は札幌、僕は横浜、次兄の奥さんは名古屋、姉は京都と見事にバラけている。僕の長男はもう数十年前小樽の海で水死した。30代半ばで防波堤で釣りをしていて海に落ちて死んだ。真夏でしかも彼は泳げたのに…。これも宿命か?彼も中々我儘な人だった。

僕はどうしたらいいんだろう?次兄が夢に出てくるのは、僕に対して何かの思いがあるはずだ。次兄に連絡を取るべきか?次兄の身に何か起こったのか?でも札幌には確か彼の息子が二人いる。親思いのやさしい子供たちだ。(人の遺伝の不思議さが分かる)そうか、電話だと面倒だけれどさりげなく暑中見舞いでも出そうか?でもこの夢の画面の暗さは一体何なんだ?縁起でもない。(ヒョットするとこちらに何かが起きるのか?9月15日と何か関係があるのか?)


とにかく今日はパソコンの電話線を家猫ブンタにかじりちぎられたので、関内の石丸電気に行こう。(クソッ、可愛いブンタめッ!許してやろう…)


※そういえば夢に出てくる近親者は、必ずしもその通りでない場合もある。例えば母は自分の上司であったり、父は社長であったりする事がある。だから次男坊が出てきても次男坊ではなく、僕より年齢の多い他の男かもしれない。女房が出てくる場合は彼女の知り合いかもしれない…。