人間原子炉 (SD-37)

気がつくと僕は大きな竪穴の傍にいた。幅1メートル位の竪穴が綺麗に掘られ、それがまっすぐ長く伸びている。深さ10メートルはある深い穴だ。そして幾何学的な構造だ。その中に20代のホッソリした若い女の子がいる。彼女はその穴の中をウロウロ歩き回っている。何をやっているのか良く分からない。その竪穴は黄土色(粘土質)で黒土ではない。(関東ローム層か?)そしてその穴と直角に何本かの枝道が掘られている。(これは巨大な地割れの暗示か?)

彼女は白い長袖のブラウスと白っぽいスーツの、ごく普通のOLのように見える。しかし彼女はパワーを持っている。つまり彼女の中に赤黒い太陽が見える。つまり原子炉のようなものか?だから彼女が思えば火が燃え上がるし、爆発も起こせる。本当は恐ろしい女性だ。(人の姿をした神か?あるいは地の精霊か?)彼女は深い穴の中で何をしようとしているのか?でも何かを破壊しようとしているのは分かる。何だか恐ろしい事だ。その赤黒い太陽は勿論球体で表面は黒くブツブツしているが、内側からオレンジ色の炎を吹き出している。大きさは人の肩幅よりもっと大きい。それが人と重なって見える…。

場面は切り替わる。薄暗いバーの中で30〜40代の男性がカウンターに腰かけ、何かを飲んでいる。彼はきちんと黒っぽい背広にネクタイをしている。その傍に、つまり彼の足元に若い男が縮こまって倒れている。でもこの男は助からないだろう。彼の体は熱でほてっている。50℃以上はあるだろう。背広の男がやった事だ。彼も赤黒い太陽を持っている。若者は彼の怒りに触れたらしい。(彼は死神なのか?これも何かの災害で人が大量に焼け死ぬ象徴か?)

スティーヴン・キングの「ファイア・スターター」は念力放火、彼女は数万度の高熱を出しアッという間に政府機関の人間を焼き殺す。「キヤリー」は強力な念動力。彼女の怒りが街を崩壊させ、同級生をはじめ多くの人を焼き殺す。でも僕の夢に出てきた人達はもっとシンプルだ。体の中にあるいは心の中に赤黒い太陽を持っている。彼らが念じさえすれば相手は燃え出し爆発する。そして地も崩壊する。困ったもんだ。でも見かけは普通の人間だ。

僕は心の中にあるいは内なる宇宙に、黄色く光り輝く雲に包まれた星を持っているようだが、それはガス型の星で熱は持っていない。だから人畜無害だろう。彼らは本当に人間だろうか?ヤーウェならば街を燃やし海を分け巨大な塔を破壊できるが、普通の人間にそんな事が出来るとは思えない。彼らは一体何者なんだ?何をしようとしているのか?昔アッチラも項羽ヒトラーも赤黒い太陽を持っていたのだろうか?一人の狂気の人間が巨大な殺戮マシーンと化す人間の恐ろしさ…。


でも今日の二人はまともな人間に見えた。まさかホロコーストは起さないだろうと思うが。だがこの夢は良く考えると相当ヤバイ夢だ。しかもジュセリーノの9月15日が迫っている。こんな時に嫌な夢を見せないで欲しい。クワバラクワバラ…。  (2010年9月11日)


※この頃不可解な夢を見ると、それが何なのか夢の中で一晩中考える。容量の少ない脳で、だからかなり疲れる。その内夢の中の疲れで疲労死するかも知れない。今朝は女房に文句を言われた。夜中何かブツブツ言っているらしい。結構うるさくて眠れないそうだ。昔から僕はよく寝言を言う。数十年前僕は夢の中で大プレゼンテーションをやった。僕は考えながら延々と30分は提案を続けた。そしてとうとう実際に立ち上がってしまった。その後僕はちゃんと寝たが。(つまりこれは夢だと分かっていた。自分でもビックリものだ)この時は起きた時はさすがにグッタリと疲れていた…。