首から上の問題 (PD-119)

昔から眠る時は横になって眠る。昔は右側を下に寝ていたが、最近は左側を下にして寝ている。何故なのかは良く分からない。しかも頬骨を枕に当てて眠る。真横になると、つまり頭全体を横にし枕が耳に当たると障害があり眠れない。頭の中で血流の音が「ザッ ザッ ザッ」と大きく響き気分が悪い。というよりは眠れたもんではない。

多分これはこの頃の血圧の高さにもよるだろう。そのうち脳の血管が「ブチンッ」と切れるのではないかと心配になる。切れたらお終いか寝たきりになるだろう。恐ろしい事だ。多分糖尿病の進行により血圧が高くなったんだろう。

上向きには昔からは何故か眠れない。昔は心臓が息苦しくなったが、今は息苦しさはない。それでも上向きでは眠れない。結局対策としては医者の薬を飲み、ひたすら歩くだけだ。何だか情ない状態だが、今自分のできる事はそれ位しかない。まさかこんな状態になるとは、数年前まで思いもしなかった。人生とは自分の思うようにいかないものだ。

しかし暗くなっていてもしょうがない。世の中にはもっと状態の悪い人が山ほどいる。それは病院に行くと良く分かる。思わず目を背けたくなる程だ。だから今の状態を改善するように努力するだけだ。それと今出来るのは「文庫本」を山ほど読む事だ。本からは山ほど新しい知識が得られるし、面白い事が山ほど出てくる。まるで宝の山だ。(本はある程度売れないと文庫化されない)だからできるだけ広い範囲で本を読む…。

今日の夢は職場復帰?の夢だ。今までも良くあるパターンだ。現実とは乖離しているが、画面は明るかったので良しとしよう。僕はMH社に手伝いに出ていた。近くにいた親会社のMF社から出向していた阿知波氏が(珍しい名前なので本名を書く)「KAさん、明日から来てよッ」と言った。僕はうれしかったが、今から何が出来るだろう。MH社は不動産流通の最大手だ。僕が手伝う事は何だろう?

僕は自分の社に戻り、久しぶりにネクタイを締めようとした。本当はネクタイは首を絞めるので嫌いである。それとYシャツの首周りがきつくないか気になる。ネクタイは僕の好きな少しオリーブグリーンがかった無地のものだ。しかしこのネクタイは柔らかくて形が上手く出来ない。何度もトライしてやっと形を作る。でもちゃんとしているかどうか自信がない。周りには自分のいた会社の懐かしい女の子もいる。多分カヨチャンという派遣社員の(彼女は時々夢に出てくる)日本型美人も傍にいた。

僕は先方の会社に出向き、オフィスの隣の会議室?に入る。そこにはやはり特約代理店の二人がいて、僕を待っていた。多分3人でMH社のオフィスに入るんだ。僕は何故かその部屋の小さな洗面台で頭を洗い出した。背広・ネクタイのままで。髪の短い頭は石鹸の泡で真っ白になった。僕は水道の蛇口から出る細い水流で石鹸を洗い流そうとしている。しかし中々上手くいかない。泡は落ちそうもない。そこで目が覚めた。

つまりこの夢は僕の首から上の問題だ。首から上が上手くいっていないんだ。頭の血管が詰まっているのか?でも今の所手の打ちようがない。今日もせいぜいヨーグルトでも食べて(いいのかどうかも良く分からないが…)鎌倉のいつものコースを散歩しよう。北鎌倉から鎌倉の街道は車が多いが谷底の道で、両側の山の緑が本当に美しい。この景色を見ているだけで僕は幸せになる。鎌倉に入ると「小町通り」の雑踏を歩き、駅前の「ベックス」?に入り、本をかなり読む。数時間時間を潰しその後横須賀線保土ヶ谷まで帰ってくる。

つまり何時もの習慣を淡々と果たすだけだ。僕は日によってコースを変える。「伊勢崎町商店街コース」では「ブックオフ」で本を漁り「プロント」で紅茶を飲む。この町は本当に中国人、東南アジア人が多い。「弘明寺コース」では大岡川沿いを歩き、運が良ければカワセミに出会い、雑踏の商店街を抜け「ドトール」に入り紅茶を飲み読書をする。近頃こんな老人が凄く多いんだろうと思う。店のほうはいい迷惑だろう。一杯のコーヒーか紅茶で長時間粘られる…。

でも本当は僕の理想?は違う。もう少し健康状態と財政状態が良くなればやる事は色々ある。単なる散歩ではなく、範囲を広げて日本の美しい景色を求めて旅をする。北上山地や瀬戸内海の島々や屋久島へ。大きいデジカメとウイスキーのポケットビンを持って。その写真を元に風景画を描き起す。それときちんとイラストも描きたい。風景や木・鳥・虫などをシュールなイメージを混ぜて。マグリッド?程度には描けると思う。材質はガッシュかカラーインクか?

それとギターも習いたい。といってもピックをうまく使いジャズやボサノバを流暢に弾きたい。ギターはクラシックとフオークと2台ある。ソコソコ高いものだ。英会話も外人に1:1で習いたい。それで向こうのミステリーやSFを原書で読む。それとパソコンも基礎から習い直したい。そしてきちんとイラストレーターも使いこなしたい。だからまだまだやりたい事は山ほどある。でもそういう希望や夢を持つ事が大事だと思う。それにしても僕の夢は生産性のないものばかりだ…。


僕はそんな小さな夢をたくさん抱きつつ、残りの人生を生きていきたい。上手くいけばそのいくつかは実現できるだろう。それとそのうち町から程近い所の古い農家に住み(湯河原辺りがいい。温泉も有るし)小さな畑も作りたい。皆ささやかな小さい夢だが…。  (2010年10月7日)