パイプの上で (PD-120)

今日も長々と夢を見ていたが詳細は思い出せない。ただ特徴的な一場面は、パイプを組んだ高い建物の天井に近いところで、僕と僕と関係の深かったOBさんが一緒に仕事をやっている事だ。どんな仕事かは分からないが、とにかく仕事をやっていた。でもOBさんは僕のやり方を心配げに見ている。建物の上は多面体になっており、外側はガラスで覆われている。僕らは狭い落ちそうな危ない場所にいる。

OBさんは若いが、今や日本のイベント界の重鎮である。大昔イベンター資格の取得に誘われたが、日々の忙しさにまぎれて僕は勉強しなかったし、試験も受けなかった。彼は勿論合格して、今や日本イベントプロデューサー協議会の役員でもある。所詮僕とは出来が違うというところか?彼は元々電通映画社(日本のSPやイベント業務の大元)の出身である。そして僕が自分の会社をやっていた時、名前だけ専務をやってくれていた。

大体僕はプランナーといっても、大学で広告やマーケティングを専攻した訳ではない。デザイナーをやっていたが表現領域が狭い為(紙の上のアイデアだけ…)営業&プランナーに転向した。いわばアマチュアである。進める企画もやや変わっていて、普通のSP(販促)やイベントだけではなく、むしろ公共的な企画やイベントを指向した。テニスやウォーキングなどの市民スポーツ、環境や農業などの公共的な仕組みの提案を続けた。しかし後者はスケールが大きすぎ実現できなかった。(アースパーク・プラン、アグリパーク・プラン、クラブJA…)

それに対してOBさんは正統的でビジネス的なSPである。今や油が乗り切った状態で仕事をしている。だから今や僕はOBさんではなくOB教授と呼んでいる。事実どこかの大学で?講師もしている。それと彼には大きな借りがあり、僕はまだ完全に返せないでいる。それでも彼は時々僕の夢に出てくる。彼はいつも威風堂々とプレゼンする、声もサワヤカな大プランナーである。昔でいえば長州の出身で、顔も吉田松陰のように面長でスッキリしている。というか小室をもっと男性的にしたような顔だ。つまり凄くいい男だ。


とにかく僕が少し回復したら(もう無理か?)彼への借りを返さなければならない。でも夢の中とはいえ彼に出会うのはワンダーな事だ。だから今日の夢も良しとしよう…。  (2010年10月9日)