非論理的 (PD-121)

今日の夢も以前やっていたテニスツアーの進行に関してだ。いつも上手く進行できなくて焦って目が覚める。もう10年以上も前の事なのに困ったものだ。イベント半年前、僕は何も進行できていない。資金も不足している。実際やっている当時でも契約料の支払いだけで100万ドル前後かかっていたから、零細会社としては恐ろしい数字であった。おまけに年毎に円がドンドン高くなっていく。始めは1ドル120円台だったが、最後の頃には1ドル80円台まで上がってしまった。実に40円、4000万円の差があった。だからいまだにうなされるのか?

今日はこの契約料を減らす為非論理的?に解決しようとする。つまり契約人数全員ではなく、トップに絞って招聘しようとする。例えばマッケンローとコナーズを呼び、ボルグやゴメスは落とそうとする。あとはビランデルやルコントを入れて、4人の総当り制にしょうとする。8人のトーナメントよりは日程も含めはるかに安くなる。これをアメリカのツアー側とゴチャゴチャやり取りする。頻繁にFAXが飛び交う。でも中々上手くいかない。やはり元の契約内容がが足枷になる。ウ〜ンッと唸りつつ目が覚める。つまりいまだにイベント後遺症でうなされているようだ。

この他にもうなされる材料は幾らでもある。招聘した主力選手が来ないッ!マッケンローが予定通り着かなかったり、コナーズが突然インジュリー(怪我)で来れなくなる。ジャッジトラブルが起きる。(実際に一年目に起き、その結果翌年からジャッジを全て外人に変えた)変な奴が会場に入り込む…。その度に方々から呼び出される。各担当からシーバーにトラブルの報告が入る。その時は冷静に指示を飛ばす。現場で対応が難しい時にはプロデューサーの僕自身が現場に走る。必要に応じツアースタッフや警備スタッフを伴って。僕は元々神経が図太いので平然としていたが、いまだに契約内容やお金の事では夢でうなされる。大型イベントをやるという事はどうも寿命を縮めるようだ…。


だからこの頃はこんな夢を見ても「フンッまたかいッ」と開き直る。だからまた機会があっても、もうこんなイベントはあまりやりたくもない。気の弱い奴がプロデューサーをやればたちまちノイローゼになってしまう。事実2年目からスタッフの中からプロデューサーを選んだが、皆カチンカチンに固くなりロボットを見ているようでおかしかった。ギシギシと動き、声を掛けても聞こえていなかった。(笑い事ではないんだけど)そんなに緊張していては冷静な判断は出来ないヨ…。  (2010年10月18日)