離れ離れに (PD-126)

女房と下の娘YO子を連れて丹沢辺り?まで来る。そこで景色を見たりぶらぶらしているが、僕は勝手なのでそこからまた一人で新幹線に乗って一駅先へ進む。新幹線の中は若者が多く座席も何だか汚れている。座席は所々空いている。僕は適当に空いている席に座る。降りた駅は名古屋の手前で何もないところだ。ちゃんとしたホームさえもない。そのまま地面に降りる。本当に何もなくて、その駅には何本かローカル線や路面電車の線もある。

その町は何だか中国のようだ。あまりにも殺風景なので駅前で簡単なお土産を買って、二人の所に戻ろうとする。お土産といっても何だかギトギトした肉の塊のようなものだ。僕は帰ろうとして新幹線を待つが中々来ない。鈍行や路面電車は時々来る。僕は焦りだした。何となく薄暗くなってきた。僕は事情を説明しようと女房の携帯に連絡を入れるが、呼出音?はするが女房は出てこない。娘の携帯にも連絡を入れるがやはり出てこない。僕は次第に焦ってくる…。


僕は結構勝手な人間なので、こんないい加減な事をして旅先の女房と娘とも別れ別れになってしまう。そこで目が覚めたが、自らを反省する。何とか親子でつつましく過ごしているのに、僕の勝手で家族がバラバラになってしまう。現実にもありそうな事だ。実際に家族を失った喪失感はとんでもないものだろう。もっと気をつけよう。もっと注意深くやろうと深く?反省する…。  (2010年11月2日)