大滑降 (PD-133)

僕は吹雪く山頂にいる。空は真っ暗だが雪面は真っ白だ。僕の傍には女性が一人いる。僕は彼女に対しデモンストレーションをしようとしている。そして急斜面を滑り出す。雪は深く、曲がるたびに凄い雪煙が上がる。僕は体全体を使って滑っていく。そして崖の手前まで来て大きく左に曲がる。はでに雪煙が上がる。僕はそこで一度止まる。(ハデに雪煙が上がるという事は、この雪はパウダースノーだ。僕は学生の頃北海道の旭岳で一度だけ滑った事がある。そこは零下20℃の世界だった)

その先、左側面は細いコースになっているがその先は分からない。多分急な崖になっているかも知れない。その先は下もよく見えない奈落の底だ。僕はそこで逡巡している。女性に対するデモ効果は上がっただろうか?僕は何の為こんな厳しいコースを滑降したのだろう?ここを観光スキーコースにする積りか?でも夢だからその意味は分からない…。


ここ数日激しい夢を見る。昨日は黄緑の毒々しい運河に飛び込んだ。僕はその冷たさのために死にそうになった。水中で冷たさのため体が動かなくなった。心臓も止まりそうだった。僕は強い意志で水面に浮かび上がった。今日は今日で崖のような雪面を滑り降りる。というよりは勢いよくずり落ちる。何でこんな激しい夢を見るんだろう?現実の僕はユックリ散歩するのがせいぜいだ。何か僕の心の内側が激しく動いているようだ。どうして?  (2010年11月11日)