満艦飾 (PD-143)

昨日はアーサー・クラークの「宇宙のランデヴー3(下)」読み終わって寝た。数十年前「宇宙のランデヴー」を読んだ印象とは随分違った。あの巨大シリンダー型宇宙船ラーマには既に地球人が入植し、穏やかに調整された気候の中で生産活動を行って暮している。そして宇宙船は火星軌道から離れ、別の恒星系に向かいつつある。この小さな小宇宙の中でも人間同士の相克があり、何と日本人が暴力的なクーデターを起こし、この小宇宙の統治権を奪う。(背景には多分、日本がエコノミック・アニマルと呼ばれた時代があったからだろう)そして他区画に住む別の生命体を攻撃するという、クラークらしくないストーリー展開である。というのもこの小説はアーサー・クラークとジェントリー・リーの共著だからだ。だからストーリーはややスペースオペラ的になっている。だからクラークの科学探究的面白さからはやや離れてしまう。僕は何となく違和感を持ちつつ眠ってしまった…。(でも僕はいずれはこの前後を買い集め、全シリーズを読むんだろう)

夢の中で僕は赤坂で飲んでいた。明け方僕は次女のYO子にお金を借りてタクシーで帰宅する。次女はまだ赤坂で用事があるようだ。家に帰ってしばらくしてもYO子は帰ってこない。長女のYEが「YO子はお金がないので喫茶店で時間を潰し、電車が動き出してから帰ると言っていたヨ」と僕に伝えた。僕は途端に不安になった。無理をして父にお金を渡し、女の子が深夜の赤坂を彷徨する。何という危ない事をするんだ。僕は思わず夢の中で内なる神に手を合わせた。YO子がどうぞ無事でおりますよう。それとともにYO子が僕ら父母の為マネージャーをやってくれて、随分無理もしている。僕は申し訳なさで悲嘆にくれた。目を覚ますと午前4時だった。僕は目を覚ましてからもYO子の無事を祈った。僕らは何という親だッ!でも今の所どうしょうもない…。

再び寝付くと僕はDA社のある交差点でバザール・イベントをやっている。ダンボールにスポーツ用品を詰め路傍で売っている。少し離れた所にはSKもいる。売れ行きは中々いい。在庫の6〜7割は売れている。あのクーデター男のMZもいる。しかし突然雨が降ってきた。僕らは急いでダンボールをバックヤードへ運び込む。中はスタッフでごった返している。DA社の連中や派遣の女の子達、それとテニスイベントで組んだスポーツ事業会社の連中もいる。中々満艦飾の出演スタッフだ。一人の男が僕にスポーツシャツを買わせようとする。アシックスのポロシャツで5000円だとの事。僕は高いといい値切ろうとしたが、値引きしてくれずその値段で買ってしまう。でも本当はバカバカしいと思った。テニスイベントをやっていたせいか、衣料もボールもラケットも6掛けとか、あるいはサプライ品の余分で無料で使えた。でも仲間内なので買わざるを得なかった…。

それから一眠りすると、次はYGテニスクラブの連中で、始めセンターコートで僕らは乱打をやっていた。相手は上手い連中である。馴染みのYZとかメガネのBBもいた。でもその内上手い連中がどっと押し寄せ、僕は排除されてしまう。僕は大して怒りもせず他のコートに、いつもやっているヘボ仲間を探しに出る。このYZとは昔クラブのシングルス・トーナメントで1回戦で当たり、6-8で負けた。途中まで僕のストロークは好調でリードしていた。所が後半何をトチ狂ったか僕は前に出だした。このレベルでは相当ショットが良くなければ前に出てもすぐ抜かれてしまう。パッシングでもロビングでも。結果はその通りになり、僕は勝てる試合を失った。僕らはBクラスで出たが、結局優勝者はYZで、スコアから見れば僕が一番善戦した。他は皆2〜3ゲームしかとっていなかった。だからいまだにどうして前に出だしたか今でも分からない…。


目を覚ますとちょうど午前10時だった。今日は次から次へと満艦飾の夢で、懐かしい人たちがゾロゾロ出て来た。考えてみれば結構派手な?人生を過ごしてきたんだ、と思いつつベランダで朝コーヒーとタバコで目を覚ます。今日は晴れて風もない穏やかな朝だ…。  (2010年12月5日)