人民軍の作り方 (OD-2)

夢か現(うつつ)か幻か?でもこれは夢ではない。寝ていたが意識はあった。その意識の中で人民軍が作られていく。あるいは自分で組み立てていくのか?ここは多分中国か?初め大人の部隊がいて、そこに子供達の部隊が襲い掛かる。大人達は少なくない犠牲を出しつつ撤退する。大人達の武器・装備はまだほんの稚拙なものだ。

その後彼らの装備は一新する。ソヴィエト製の軽機関銃?あるいは自動小銃を兵士全員が持つ。昔ソ連満州に侵攻して来た時のいわゆるマンドリン?と言われる軽機関銃武装する。その他に多分大砲や戦車も供与されているんだろう。そこへ女性軍が合流する。女性軍は5発入りのの弾装?をつけたライフルで、男性の装備よりは劣る。そこに子供の部隊も合流する。これで一応全民衆の参加が実現する。人民軍の?出来上がりだ。でも彼らは誰と戦うんだろう?これは戦後すぐの事か?であれば相手は国民党の蒋介石だ。でも夢の中では今の時代のように見える…。

最近イスラム圏がキナ臭い。チュニジアでデモが始まり大統領が逃げ出す。その後このデモはイスラム圏全体に広がりつつある。これがイスラム原理主義と結びつけば最悪だ。でも気をつけなければその方向に進む可能性は有りうる。為政者が強権的であったり、腐敗していたり、民衆が貧苦にあえいでいたりすれば。この騒ぎはインターネット、つまりフェイスブックへの書き込み、呼びかけから始まっている。これはだからサイバー民主主義?と呼ばれる新しい社会の動きである。フェイスブックを造ったザッカーバーグも、ここまでの社会への広がりを想像出来たかどうか?

彼の目指すものは実名性の透明な情報革命である。そこでは隠蔽された悪事、腐敗は許されない。(日本の官僚達も相当悪だが…)隠してもウィキリークスのように暴かれる。だからこれからの政治は公平で民意に即したものでなければ上手くいかない筈だ。そういう意味ではデモをしている人達は、イスラム原理主義を目指しているのではない筈だ。もっと民主的で公平な国造りを目指しているように思える。でも気を付けなければ方向は変えられる。

つい最近ザッカーバーグの本を読んでいて、彼はヒョットすると宗教家ではないかと思ってしまう。彼は昔の修行者のようにフンゾウエ?を着け(いつもTシャツ・短パン・サンダル)ひたすら自分のソーシャル・ネットワークの透明な公共性と拡大を狙う。今や世界中で6億人の会員がいる。(人口的には世界第3位の大国に相当する)彼はお金や名誉にも興味がない。ただひたすら自分の情報ネットワークの機能・規模を拡大しようとする。だから彼はビジネス指向ではなく公共(ソーシャル)指向だ…。


果たしてこの情報革命が民主的に進化するのか、これらのデモが世界の透明性と民主化を進められるのか?今時代は大きく変わろうとしている。それにしても人民軍の作り方など、変な夢を見たものだ…。  (2011年1月31日)