塩の町(ND−10)

3月9日に見た塩の夢。その後3月11日の?大地震。それにともなう大津波福島原発の事故。僕の夢の情景で建物の一部が塩になっていた。あるいは街が塩漬けになっていた。僕はこれを脆い構造物で崩壊する危険が有ると書いた。そして自分で手を下さずそれを治せると考えていた。それとロトの妻の事も書いた。ロトの妻は神に止められていたのに、後ろを振り返り塩の柱になった。住んでいた悪しき町ソドムを懐かしんだのか?これらの事を強引に?こじつければ、ロトの妻はソドムの神の火を見た。つまり核爆発の火を見て放射能を浴びた。そして死に至る。あるいは死に至る病やまい)を得る。だから塩の柱とは死を意味する。僕が見たのは階段の一部が塩になっていたり、町のいたる所が塩になっている様子。僕はそれを手を下さず直せると思っていた。まるで菅と枝野が当初考えたように。しかし悪しき東京電力は事実を隠した。そして放射能漏れを起こした。

この危機はどこまで広がり続くのか?東京電力原子力安全保安院?も事実を隠していた。あるいは僕らが分かる言葉では話していなかった。だからこの町は放射能を浴び死の町=塩の町になった。これは本当に危険な事で日本の危機とさえ言える。この危機はどこまで続くのか?素人の僕らがニュースを聞いていても、原子炉の燃料棒は溶融を起こし高熱になる。そして鉄製のカバーとコンクリート外壁の間に海水を入れ原子炉の温度を下げるというが、炉内は高温で熱せられ、カバーの外は冷たい海水。これが続くと鉄製のカバーにヒビが入るのではないか?という初歩的な疑問が起こる。とにかく電力会社は簡単に大きな電力を得れる原子力発電を安全だとPRしつつ、安易に日本中に原子力発電所を建設していった。この狭い日本に、しかも大都市近辺に…。今回の東京電力の発表も正確さを欠き、あるいは正直さを欠き、何か重要な事を隠しているような感じが続いた。(ヒョットすると、彼らにもどうしていいのか分からなかったのか?そうであれば本当に恐ろしい事だ!)

今後このクライシスからは絶対目が離せない。本当にこれは恐怖のパンドラの箱だ。その蓋が開けば、あらゆる悪しき物が周りに拡散する。そして人を病ませ、人の命を奪う。我々はもう一度この発電装置を見直さなければならない。狭い日本では放射能はすぐ周辺に広がる。あるいは海外にも迷惑をかけるかもしれない。今後この手の事故は幾らでも起こる。今後地震は巨大化するからだ。それにともなう巨大津波も起こる。どうしてこんな危険な装置を海の傍に造るんだろう?


そしてこれとは別の夢も嫌な夢だった。暗い草むらにウナギを小さくしたような真っ黒な毒蛇が多数動き回る。僕はそれを踏み潰せなかった。考えようによれば、この黒い毒蛇は潰す、消す事が出来ず、始末の悪い放射能のようにも見える。人を蝕む黒い小さな者達よ。この夢が今回の大事故とは無関係でありますようにとただ願うばかりだ…。 (2011年3月13日)