ウォーキング・イベント (PD-168)

今日は僕のお得意のスポーツイベント2本の夢だ。DA社でイベントが2本決まっている。何時もの上の連中がいる。WB・YZ・SK・IC…。どこか狭い部屋でミーティングをやっている。僕はそこに入っていって進行状況をチェックする。しかしプロモーションはほとんどやっていない。テニスイベントのチラシは数百枚しかない。一体何をやっているんだ?多分2ケタ違うだろう。イベントをやっても集客するつもりがないんだろうか?これでは会場はガラガラになる。イベンターとしてガラガラの会場は見たくない。それに入場料も馬鹿にならない。少なくとも数千万円にはなる。冠タイトル料=特別協賛料だけでやるつもりなのだろうか?

僕はチラシを持って東急沿線のテニスクラブを回ろうとする。各クラブにチラシを置かして貰い、チケット販売につなげるのだ。勿論チケット会社にはもう頼んである筈だ。チケットピアとかチケットセゾン?とか、少なくとも5社位で売って貰う。それをピアがまとめる。販売情報も刻々と入ってくる。それで全体のイベント収支を検討していく。でもスポーツイベントはあまり儲からない。特にテニスは箱が小さく有明でさえ満員で10000人だ。だから良くてもせいぜい15〜20%位の粗利が上がる程度だ…。だから余程冠=特別協賛スポンサーがしっかりしていないと成立しない。

僕はその後歩いている。既にウォーキングイベントに参加している。大勢が西を目指して歩いている。街中の大きな道だ。僕はそんなに遅くない。夢の中なので疲れもせずに歩いている。DA社の連中も沢山歩いている。やがて大きな湖の岸に着く。あるいは海か?対岸さえ見えない広大な水面が広がる。僕らはその岸を北に向かって歩き始める。ゴールは一体どこなんだ?僕はただ何となく歩き始める。僕は過去のウォーキングイベントで、最大1億5000万円の金を集めた。といってもテレビの特番放映で半分以上はすっ飛ぶ。でもウォーキングの特番など視聴率は低い。せいぜい数%がいいとこだ。テニスも同様だ。もっとも4大大会であればもう少し上がる。でも近頃テレビで4大大会の中継などあまり見かけない。(やっているのはNHKのBSかWOWOW位か?)

この頃日本人プレーヤーでスター選手もいない。昔は伊達や松岡がいた。それでもトップにはなれなかった。テニスはそれだけ過酷なスポーツだ。アニマルのような原始的パワーが必要だ。大体40℃を越す炎天下のコートの中で数時間戦い続け、それを毎日勝って這い上がっていく。相手は化け物のようなアングロサクソンやゲルマンだ。何時間でも平気で闘う。所詮ひ弱な日本人には無理なスポーツだ。集団スポーツの野球やサッカーならばまだ何とか持つ。でも個人競技のテニスは日本人には過酷過ぎる。それと体も違いすぎる。今やテニスは男も女も最低180センチ以上なければ無理だ。特に男は185センチ以上が必須だ。しかし大型選手は日本ではテニスには行かない。皆野球かサッカーかゴルフだ。だからテニスは今や日本ではマイナーなスポーツに成り下がってしまった…。


でも僕は現役中ウォーキングとテニス中心にやってきたプロデューサーだった。だから今だにこんな夢を見るんだ。テニスはともかくウォーキングは地味なイベントだ。こんなもんで1億円以上の金を良く集められたもんだ。多分時代が良かったんだ。その頃の日本はまだまだ成長を続けていた。だから今日の夢も僕の心の中の残り火のようなものか?でも別に昔を懐かしむ気持などはない筈なんだが?今や日本経済は後退を続け、それに追い討ちをかけるように大災害が日本を襲う。日本の試練はまだまだ続きそうだ。やれやれ…。