交通渋滞 (PD-186)

ここ数日たいした夢は見ていない。でもその夢を繋ぎ合わせると何が出てくるのか?ジュセリーノも同じ夢を何度も見、それを繋ぎ合わせるらしい。最初の夢はオフクロが出てくる。暗闇の中で。彼女は洒落た格好をしている。まるでジバンシーのダイナミックなファッション。太い白と黒の縦型のストライプのスーツ。顔も若々しく美人だ。まるで女優のようだ。でも背景は暗い。そしてその手前には僕の兄弟がいる。長男と次男、僕はそこに入りマージャンを始める。4人目は誰なのかは分からない…。

次は山車か御輿のようなもの。それが宙に浮いて、周りにゴテゴテと(表現が悪いが)飾りが付いている。これは姿は見えないが親父だ。親父は八幡様のお使いをしているというので、既に人の形はしていないのか?でもそれは明らかに親父である事が分かる。今朝の夢はその続きか?その御輿が道を進んでいく。しかし道路は大渋滞だ。右に緩く曲がる道路は車で埋まっている。しかし途中で分岐している左側の直線の道はガラガラである。というか車一台、人っ子一人いない。この極端な道路の混み具合というか空き具合は一体何だろう?どうして人は直進しないんだろう…?

この夢はどうでもいい夢のようだが、実は結構穏やかな夢ではない。暗闇の中兄弟3人でマージャンをするという事は、長男は既に死んでいる。次男は死にそうな人。僕も腎臓を病んでいる。だからあまりいいメンバーではない。近々皆冥府へ行くという事か?兄弟3人揃って。そして冥府でマージャンをやる。それに親父の御輿は一体何だろう?御輿はめでたいものであり、祭りでありご神体である。そしてそれを皆で担ぐ。でも夢の中では御輿は一人で宙に浮いている。その御輿が道路の渋滞に遭う?おめでたいものが、ご神体が前に進まない。それはどんな寓意を持つのだろう…?

以前にも書いたが、我が家には父方の先祖に重い宿業がある。父のヒイジイサンが?江差で網本をやっていて、嵐の海にニシン船を出し20数人を溺死させた。その為に我が家は没落し、我が家には重い宿業がのしかかる。姉が小樽のシャーマンを訪ねた時、彼女に憑依した死んだ漁師達は、我が家への呪いの言葉を姉に浴びせかけた。嵐で泣き叫ぶ漁師達の声が聞こえ、そのあとに我が家への祟りの言葉が述べられた。それは我が家の重要な男達から連れて行くという恐ろしいものだった。そして働き盛りの父が胃癌で死に、数年後に我が家のホープ統計学者の長男が真夏の海で水死し、次男は胃を切り取り今や半死半生のてい。僕ももうじき人工透析と言われがっくり来ている。その3人が暗い中でのマージャン。暗〜い暗〜い闇の中で兄弟3人が…。見事に仇を取られたという事か?でも僕としては人の生き死にや因果律は受け取らざるを得ないものだと、かなり以前から思っている。そう考えればこの夢は別に恐ろしくもない。我が家の男共がその因果を応報される事により、我が家が浄化されるならば、これは仕様がないと言わざるを得ない。まあだから粛々と自分の運命を受け入れよう。明日からまた僕は入院だ…。


でも3月11日の大震災は一体何だ?突然2万人もの?命が失われる。東北の人達が何の悪い事をしたのか?日本がそれほど悪い事をしてきたのか?だからこれは因果応報ではなく、これは単なる自然現象だろう。というか火山列島に国を構えた日本の宿命だろう。そしてそんな悲劇にも立ち向かうけなげな人達、けなげな日本民族…。