騒々しい朝―1 (PD-189)

明け方の夢は吸血鬼あるいはゾンビの夢。僕は聖隷病院にいるらしい。でも看護士の姿が何だかおかしい。多分皆犬歯をギラリと光らせ、その傍から真っ赤な血をしたたらせている。着ている服も何時もと違う。白がベースだが、何だかその中で黒い部分も目立つ。他の医師やスタッフ達も異形の人達だ。何だ何だ何だ?僕の血が欲しいのか?キリスト教関係の病院で吸血鬼がいるとはどういう事だ?でも僕は別に恐怖を感じていない。でも何となく心当たる事がある。僕は腎臓の数値が悪く、下手をすれば人工透析だ。でも人工透析なんかはしたくない。でも病院にとっては大きな売り上げになる。費用は国が払ってくれる。だから気をつけよう。まだ吸血鬼の餌にはなりたくない…。

その内外が騒がしくなった。僕は目が覚めたらしい。カラスがギャアギャア騒いでいる。何だか何時もより騒がしい。この団地は緑が濃く、であれば当然のようにカラスも多い。そのカラスが何時もより騒がしい。「カァカァ」というより「ギャアギャア」と鳴いている。吸血鬼とカラスの鳴き声。一体何事だ?その内女房が寝ぼけながらNHKをつけた。アナウンサーの少し切迫した声が聞こえる。新潟の大雨の実況中継をやっている。昨日から続いた豪雨は止む事を知らず、信濃川水系の方々で堤防が決壊しているらしい。でもさすがにNHK、民放であれば土曜日の朝なので、大抵はお馬鹿番組をやっている。でもNHKなのでしつこく大雨〜洪水の実況中継をやっていた。さすがに公共放送。僕らには身近な災害情報は必要だ。特に被災地の人達にとっては…。僕らはおかげで災害の状況を瞬時に詳しく把握できる。凄い時代になったもんだ。勿論「ガンダム出動!」ではなかった、自衛隊も既に出動している。外はいつの間にかセミの鳴き声が騒がしい…。→僕の別ブログ「ひぐらしプランナーの時々日記」に続く。