青森県の?イタコ (SD-58)

今日は何故か青森県の?イタコ(霊媒)、日本で最もポピュラーなシャーマン達の夢だ。でも果たしてそこは恐山だろうか?もっと普通の空間ではないのか?暗がりの中に蠢くイタコ達がいる。皆いじけて?丸くなっている。目だけがギョロギョロと光る。だから多分青森県だと思う。青森県の恐山?日本の魂の故里?でも近頃はエージェントがいるらしい。イタコ達の前に白いプレートが並ぶ。横長で真っ白なプレート、しかし何も書いていない。でもその一つ一つがエージェントだ。僕らは直接イタコに霊魂の呼び出し?を頼むのではなく、彼らを通すらしい。イタコの値段は幾らで、エージェントはそれに幾ら上乗せするのか?

そのエージェントの中に昨日も書いた元DM社会長TUがいた。彼の事は昨日のブログに書いた。近頃彼はこんな事をやっているのか?DA社の長い係争の背後にいた男。彼はもう90数歳である。でも僕はこの男には近寄りたくない。僕らとは感覚の違う男だ。全ての事を物理的に、自分の為の道具としか見ていない。人を株券の売買のように扱った。この男にひどい目に会った人は一体どれ位いるのだろうか?昔の大本営参謀本部のような人だ。(実際は元日本海軍の主計官?だった)でももう一人僕の知っている男がいた。以前DEテニスクラブで一緒だったKNちゃんだ。彼は東急エージェンシーでコピーライターを?やっていた。テニス技術は今一だがパワーはあった。

僕は彼に頼もうとする。でも僕が何を頼むのか?誰の霊魂を降ろしたいのか?僕は自分の知りたい事は自分なりに知ってきた。死んだ父や母も僕を助けてくれるのが分かる。人の善意や悪意も夢の中で知らされる。だからこれ以上あまり知りたい事もない。僕がこれから先どうなるのか?でもそれも今や余生の僕にとってはあまり大した事ではない。今や目先を、一日一日を大事に?生き、その先は天の決まりに従うまでだ。いつコテンと死んでも別に無念ではない。それにしても夏になると変な夢を見る。気取って言えばスピリチュアルな夢だ。去年も暑い盛りに、自分の周辺の空間に、人間が入るような大きな楕円形の真空の浮遊物を見た。それは無数に浮いていて皆透明だった。僕はそれを前の戦争で無駄に死んでいった若い英霊達ではないかと思った…。

彼らは今だに浮かばれない?お国のためにと無理やり、日本軍が起こした無謀な戦争の犠牲になった。そして現代、若い可愛い女の子がスラッとした長い足を見せたり、ビキニで可愛い姿態をさらけだしたりして青春を謳歌する。それを若い英霊達は羨ましそうに見ている。彼らは今だに浮かばれない。空中に浮きその辺をフラフラしている透明の無数の容器は、彼らの無念の姿ではないかと思った。だから日本人は、特に若い人達はこの寂しい英霊達の事を時には思い出し、彼らのために祈らなければならないと思った。でもそんな事はどだい無理か?若者にそんな記憶のカケラもない。あの戦争で死んだ日本人は310万人、その内兵士は230万人だったと思う。今までに日本中に、あるいは世界中に無意味に死んでいった無数の人達がいる。今でも世界中に飢えて死ぬ人が沢山いる。日本でも3月11日の犠牲者は2万3000人?この不条理に死んでいった人達の英霊が、目には見えないが自分達の周りに無数に漂う。考えてみればこの世は何とオドロオドロしい世界である事か?目には見えない無数の霊魂達が漂い流離う空間…。

今回の大震災では日本人の頑張りや優しさが目立つようになった。皆それぞれ自分でできる事を見つけ努力する。そして被災地の人達を思いやる。だからどうも近頃の日本人は優しくなってきたように思われる。それと狂気の急成長神話からも開放され、人の苦しみや痛みも理解できるようになってきた。つまり人間として日本人は成長したようだ。でも多分もう一つ足りないのは、犠牲者や死んでいった人達に対する心からの哀悼の意だろう。それを今後どうやって表現?していくか?心から死んだ人達への悲しみを持ち続けるのか?何だか今日は重苦しくなってきた…。


それにしても何故突然イタコ、霊媒の夢なのか?我々が霊媒を通して知りたい重要な事があるのだろうか?闇に蠢く目だけを光らせた霊媒の群。この霊媒達は一体何を表しているのだろうか?そして今日も外は曇りで風は涼しい…。