マニュアルの作り方 (SD-68)

昨日は一晩中何かゴチャゴチャと細かい物を作っていた。どうも何かのマニュアルらしい。今までマニュアルを書いたのは数回あるが。特に苦労したのはシニアテニスの大会の時で、マッケンローやコナーズを呼んで有明で大会を開催した時である。自分達で大会運営もやったが、それには多くの催事項目があり、多くの人間を使う。その為の運営マニュアルが必要だった。しかし参考に集めた他テニス大会のマニュアルはズサンなものだった。だから自分で新しいものを作らねばならなかった。つまり大会が運営される日程に沿い、誰がいつ何をやるかを、何がポイントになるのかを的確に指示しなければならない。多くの運営スタッフのリーダー達は、それを読めば何をやれば良いのか、何に注意すれば良いかが分かる。つまり大会はスムーズに運営、進行される。その上で何か問題が起これば大会本部の僕の所に、プロデューサーに相談すれば良い…。  

確かに何か大きな事を進めるためにはシッカリしたマニュアルが要る。担当の各自がそれを読み、ミーティングで確認すれば、物事はスムーズに進む。でも近頃は、大震災や原発でのマニュアルが問題になっている。つまり実際には役に立たないマニュアルや、間違った内容のマニュアルが問題になっている。それがしかも人の命に関わってくるから、いい加減なものは作れないし、作る人の、作るスタッフの想像力も必要とされる。この頃よく言われる「想定外」では駄目なんだ。少し分からない事を「想定外」とすれば、それだけ死亡者の数が増えてくる。だから災害時や大事故での的確な対応マニュアルは今後ともぜひ必要になる…。


僕はそれを一晩中考えている。僕は一体誰だ?そして考えているのは何に対するマニュアルなのか?でもこれからは社会のいろいろな部分で、的確なマニュアルが必要になる。という事はこれからは的確なマニュアルを作る才能が必要とされるし、マニュアルを作る事がこれからのビジネスにもなりそうだ…。でも僕はやりたくないな〜ッ。あのテニスのマニュアルを作るだけで一月かかり、スッカリ体調を崩してしまった。だからできれば二度とやりたくない過酷な作業だ…。今後災害や震災だけではなく、例えば「放射能災害市民対応マニュアル」や「民主党軽率、無謀発言防止マニュアル」、さらには「食品安全購入マニュアル」「詐欺販売防止マニュアル」「エネルギー、電力開発マニュアル」など幾らでも社会的ニーズはありそうだ。どうぞ若くて能力のある人達、ドンドン優れた社会マニュアルを作って欲しい…。