競争心? (PD-202)

昨日の夢は何だか情けない夢だった。同級生で腐れ縁のNGと僕はテニス関係の人と打ち合わせをしている。彼はNGに何かシンボル・デザインのようなものを頼む。彼はそれを囲むようにして、隠すようにして自分の事務所に持ち帰る。僕が同席しているのに、僕に対して知らん顔をしている。そして事務所でアシスタントの女の子とその仕事を進める…。

僕は彼の隣の部屋に事務所がある。僕の女房もいるが、僕は女房にNGが仕事を囲っているので、知らん顔をして先に帰ると言って、女房を残し事務所を出る。何だかNGがいじましく情けなくなる。でも彼はもう数年前に死んでいる。そして時々夢に出てきて、僕に対しては必ずしも好意的ではない。彼はどうも僕に対し相変わらず競争心を持っているようだ。という事はヒョットするとまだ自分が死んだ事を分かっていないのかも知れない…。

彼は自分の事務所で頭の血管が切れて死んでいた。それを訪ねてきた奥さんが見つけた。頭の血管が切れているので、その死に顔は赤黒かった。どうも突然死が彼を襲ったようだ。だから彼は自分の死が理解できずに、まだその辺を彷徨っているのかも知れない。つまりまだ浮かばれない状態なのか?僕は彼に競争心を持った事などはない。同じ大学を出ても進む道は別々だった。


僕はアーチストではなくアカウントの道を選んだ。でも彼はアーチストだった。それも残念ながら才能のあまりない、いわゆるデザイン職人だった。それを僕は同級生のよしみで使った。つまり利用した。だから競争関係にはなかった。でも夢の感じではどうも彼は僕に競争心を持っているようだ。NGよ、デザイナーとしては俺よりお前の方が上だし立派だよ。俺はお前の競争相手ではないよ。お前はもうこの世にはいない男だから安らかに眠ってくれよ。早く高いところに上がって幸せに暮らしてくれよ。南無妙法蓮華経…。