ひたすら眠る男 (PD-213)

この頃僕はひたすら眠っている。夜の12時前後に眠りにつき、朝の6〜8時頃目を覚まし、簡単な朝食を摂り、大抵は再び眠る。起きると10〜12時頃になっている。そして昼飯を食うとまた眠くなる。リビングでごろ寝を始めまた直ぐ眠ってしまう。3時頃起きれば散歩に行くが、そのまま暗くなるまで眠る事もある。夕食後も同じ事。だからとにかく良く眠る。多分それだけ体調が悪いんだろう。時々そのまま死んでしまうんではないかと思う事もある。そうであれば死などはいと易しい。眠りながら魂はあの世に旅立つ…。

だから近頃はしょっちゅう夢を見る。夜も朝も昼も。うたた寝をしていると何と懐かしい顔が出てくる。ここ数日、色んな顔が出てきた。札幌の雪の夜に女コピーライターのMY氏とタクシーに乗って飲みに行こうとする。でも深夜なのでもう何処も開いていない。仕様がないので丸山の自宅に行こうとする。自宅には懐かしい母が、オフクロが待っている…。

次に僕は新橋の事務所にいて、昔の飲み仲間のSKさんとNJさんが僕に会いたがっている。NJさんは有楽町から銀座へと歩いている。僕は新橋からそれを迎えに行く。二人ともいい飲み仲間で、懐かしい人達だ…。

また僕はMTDの中にいる。僕はDA社の事務所の中で何故か孤立している。僕の苦手のYT専務が僕を攻め立てる。僕の机は一人孤立している。でもこんな夢は毎度の事だ。

でもその内画面が変わり懐かしいDEテニスクラブのKHさんの声が聞こえる。彼女は僕の女房とおしゃべりしている。でも目を覚ますと、それはテレビから聞こえてくる瀬戸内寂聴の声であった。彼女の声がKHさんそっくりだったんだ。でも立て続けに懐かしい人の夢を見る。だから何だかおかしい…。


近頃長く孤立しているので、人恋しくなったんだろうか?今夜は、明日は一体誰の夢を見るんだろう…。それと近頃はやたら顔に汗をかくし、身体も震える。ヒョットするとバセドゥシ病か?それとも腎臓の悪化から来るものか?だから近頃は身体の変調に恐れを抱く。人間老化すると何が起きるか分からない。今もキーボードを押しながら小刻みに震えている…。