懐かしい顔とヒゲ (PD-228)

昨夜寝しなに夢を見た。何と懐かしい顔が二つ並んだ。一つは下の娘YO子が訪ねてきて僕の部屋で眠っている。そして起きてトイレに行く。YO子は小さな犬を連れていた。”爺さんのヒゲ”とかいう可愛い名前の茶色の小型犬だ。これは確かドイツの猟犬で?多分高価な犬だ。でも驚いたのはその後だ。何とYO子の布団?の中には僕のマブダチ・ブンタがいた。そして布団に入った僕に擦り寄ってくる。僕の胸の傍辺りにブンタの毛の、ヒゲの感触がある。でもそれはあまり近くはなく、しかも頼りない感触である…。

僕はここ数日YO子やブンタが少し気がかりだった。YO子とはしばらく連絡が取れていないし、マブダチのブンタにもここ2週位訪ねて行っていない。多分どちらも僕の事を気にかけているのだろう。申し訳ない事をしてしまっている。特にブンタは僕ら夫婦が上の娘の所に行くと、必ず寝室から出て来てペタンと僕の傍に座る。僕は可愛くて只ひたすらブンタの頭や体を撫でる。ブンタはその間中機嫌が良くて、長い尻尾をゆるやかに振り続ける。その内引っ掻いたりかじったりして遊び始めるが、とにかくブンタは僕のマブダチだ!


でもこの雄の去勢猫は?奥ゆかしいので、あまりベッタリとは張り付いてこない。たまに僕に身体を擦り付ける位である。だから余計に可愛く愛おしい奴だ。そのブンタがわざわざ僕の夢の中にまで押しかけてきた。ブンタ申し訳ない。近頃老化して自分の部屋で寝てばかりいる。来週はぜひとも奴の顔を見に行こう。奴ももう10数歳の老人猫だ。あまり寂しい思いをさせてもいけない。また女房を誘ってブンタに会いに行こう。待っててくれ相棒よッ…!