義父の意思表示(ND-14)

昨日は毎度の事で、僕の女房とその姉が何時ものように連綿と揉めている。というのは比較的早くにご主人をなくした姉は、自分の子供達の事で苦労が絶えず、時々というか、しょっちゅう女房に電話をかけてきて、長々と埒(らち)の明かない会話を続ける…。

というのは嫁に行った長女のKY子は夫婦争いが絶えず、その尻をいつも自分の母親に持ち込む、どうしょうもない愚かな娘である。夫婦喧嘩の最盛期になると母親に電話してきて何とかしろという。母親はやむを得ず遠くから駆けつける。でもキレイサッパリ別れる気は全くなく、四六時中夫婦喧嘩を続ける。つまりダンナもダンナだが、彼女も完全に狂っている。多分彼女は睡眠薬中毒だ。彼女の言い分は、別れる場合今の住居と巨額の慰謝料を寄越せという事で、多分彼女の頭の中にはお金の事しかない。つまり人間としては愚かで貪欲な人間だ。下手をすると人間の皮をかぶった家畜である…。

でもどうして夫婦がそんな事になるのか?それはダンナが積み上げてきた悪業の結果だろう。ダンナは風俗でお金を稼ぎ、つまり若い女の子を食い物にして巨額の金を稼ぐ。だから見かけはいい生活をしているのだが、夫婦に安寧な生活はない。つまり積み上げてきた悪業で、その家にはどうしようもない因業がのしかかる。つまり彼らはまともな人間ではなく、二人とも完全に畜生道に陥っている人達だ。つまり二人とも死ななければ悪業や夫婦喧嘩が止む事はない。

姉との長話の中で、KY子は僕に来てもらい、ダンナとの決着をつけて貰いたいらしいが、本当に別れる気はなく、ただいたずらに喧嘩をしているだけに見える。それとKY子は既に狂っている。女房は姉の要望を適当にあしらって電話を切ったが、本当に困った餓鬼・畜生共だ。彼らは二人とも死ななきゃ直らない。でも死んでも自らの悪業で浮かばれず、暗闇を這いずり回るだけだろう。それに結構優秀な男の子が一人いて、秋には上智大学に入るというが、多分彼の人生も暗いものになるだろう。彼も完全に親の因業を引き継がされる。でも彼らにはそれが全く分かっていない…。

その利巧な息子も、自分の親達の愚かな諍いを、何処まで本気で諌めたか?それは疑問である。本当に賢い人間であれば、自分の全力を上げて親の悪業、諍いを防ぐべきだろう。多分彼は見てみぬ振りをしていたのだろう。でもこれは将来決して良い結果を招かない。その事に彼が気付くのは一体何時の事だろう?というか姉の家庭は昔からお利巧さんで事勿(ことなか)れ主義だった。面倒な事、怖い事は見てみぬ振りをする。そんな親達を見ていてまともな子供に育つ筈もない。姉のもう一人の息子ももう40近いのに、今だ正業に着いていない。一応青学の経済を出ているのに…。

そんな事で僕も多少心を痛めていたが、ふとパソコン画面を見ると、何と死んだ義父の「ユネスコ教育実践」のレポートが出ていた。僕はパソコンをいじっていない。それは足利で英語の教師だった父が、日本のユネスコ活動に熱心で、昔そのレポートを書き、今も義父の名前を入力すると、義父の略歴とそのレポートが出てくる。今まで気配も見せなかった義父の、多分これは僕に対する意思表示?だろう。お前は今まで姉にも随分世話になったのだから、彼らを何とかしてやってくれという…。

でも僕が娘夫婦の所に行っても、多分あまり解決には結びつかないだろう。ダンナは悪業を積み重ねた男だし、KY子は完全に狂っている。だから簡単にいうと「馬鹿は死ななきゃ直らない」だ。現世では無明の中を彷徨い、死んでも浮かばれず、その辺の暗闇の中をノソノソと這いずり回るだけだろう。でもこの父の意思表示?に対し、何もしない訳にはいかないので、僕はそのレポートをコピーし、彼ら宛の手紙を書き、女房に姉の所に送るように言った。でも女房も分かっていない。果たして送るかどうか?僕は彼らに伝えたい。彼らの父あるいは祖父は、日本の教育に対し熱心で、ユネスコの理念を実践を通して広めた人である。その結果足利市長賞も貰った。だから義父は熱心な教育者であり、社会的にも偉大な人だった。


下手な説教をするよりも、姉も子供達も、自分の父あるいは祖父が、如何に社会的な活動に熱心であったか。それを知れば、もし彼らが心底に善なる心、良い心を持っていれば、今の自分達の愚かさに気付き、行いを改めるのではないか?でも彼らがそこまで利巧かどうかは自信がない。でも打つ手は打っておきたい。もし僕がある日彼らの前に出れば、まず僕はKY子を怒鳴り付けるだろう。このキチガイめと。ダンナは根っからの悪人なので、何を言っても無駄だろう。でも狂った娘に何を言っても無駄かも知れない。まずやるべき事はその娘を精神病院に入れ、睡眠薬中毒を完全に治す事から始めなければならないだろう。でも果たして本当に再生出来るかどうかは分からない。やれやれとんでもない人達が僕の周りに居るもんだ…。