高みの恐怖 (PD-244)

実は一昨日気になる夢を見た。僕ら夫婦は何時もの訳の分からないテニスをしていた。暗く狭い部屋の中で、玉もピンポン玉位の大きさか?相手はオジサン2人で真面目にやっていない。近頃のテニスの夢はいつもこうだ。普通のコートで気持ちよくラリーをした事などは一度もない。僕はこれでも結構フラットスピンの強い球を打つ。でも夢のテニスはいつもヒネコビている。僕らはテニスを止めて、夫婦で街に、家に戻ろうとする。何故か元DB社社長で、DEテニスクラブの仲間だったYMさんも一緒だ。

彼はいつも僕を評価してくれる。以前僕のやっていたテニスイベントにも必ず来てくれた。マッケンローやコナーズやビランデルなどが出る懐かしいシニアツアーだ。僕が落ちぶれた今でも?彼は僕への評価を変えていない。そして「また何か大きい事を考えてるんでしょう」と言ってくれる。その彼が僕ら夫婦と一緒だ。僕らは街に降りようとして真っ直ぐ進む。道は何故か建築資材が雑然と積まれていて混みあっている。あるいはそれは瓦礫か?

でもしばらく進むと先はストンと垂直に切れていて、覗くと下は数十メートルも落ち込んでいる。僕は足をすくませる。僕のキンタマも縮み上がる。僕らは引き返し、今度は右に曲がりそれから左折して街を目指す。ここは何だかとても雑然としている。鉄骨や木材や木箱がいたるところに積んである。でもやはりその先はストンと切れていて、下を除くと街の景色が小さく見える。僕はまたあれを縮み上がらせる。どうも僕は高所恐怖症らしい。僕らはまた引き返す。どうやら僕らは高みに上ってしまったらしい。出口は見つからないのか?どうしようか?一体どうすれば街に辿り着けるのだろう?

でもこの高みで足をすくませる夢は、この頃時々見る。数ヶ月前も民族あるいは部族大移動で、断崖に突き当たり僕らは途方にくれた。その度に僕のキンタマは縮み上がる。困ったもんだ。でもこれらの夢は一体何を意味するんだろう?高い所に上る事が果たしていい事か悪い事か?しかも今度はYMさんが一緒だ。昔は高い所に上る夢は、例えば仕事の質の高さを表わしていた。あるいは僕の独善的な孤高の?性格、姿を揶揄するものだった。今度は一体何を意味するんだろう?実は僕は昨日から気になっていた…。

すると今日はそれをフォローするような?夢を見た。一晩中僕はとにかく仕事を一生懸命している。石垣島にゴルフ場を作ろうとして、大手不動産会社の知り合いに電話したり、何故か彼は石垣島にいたり。多分彼は懲罰人事で僻地に飛ばされたんだろう。それにしても何と辺鄙な夢だ。次は僕と女房が大きなビルの一室にいる。多分そのビルの10階位だ。僕らは小さな会社を経営しているようだ。僕は昼休み、社員の若者数人に声をかける。「飯を食いに行けよ」と。

しかし彼らは行こうとしない。どうも昼にこのビルに、何処かのテレビ局の縫いぐるみが来るらしい。若者達は昔僕の会社にいた若者達だった。僕は「じゃあチョット昼飯に行って来る」といって部屋を出、斜め対面の開いたドアに入り、よその会社でミーティングをしている女房に声をかける。「オイッ昼飯を食いにいくぞッ!」女房は応接セットのソファーに深々と腰を下ろしている。何だか少し疲れているようだ…。僕はそこで目を覚ましたが、これは僕らの未来の姿なんだろうか?また勇気を振り絞って何かの仕事を始めるんだろうか…?


でもこれは単に毎日のように見る、荒唐無稽な夢の一つに過ぎないのだろう…。僕は夢の中で仕事をし、そしてバタバタし、近頃は女房までバタバタし、夢の中で疲れてしまう。天下泰平と言おうか?所詮暇人と言おうか…?