規模壮大&荒唐無稽 (PD-245)

今朝は横浜は雲が厚く金冠日食は見えないだろう。でもテレビで見れれば十分だ。近頃は自分で見れないものも、テレビ映像が地球、宇宙の不思議を十分に見せてくれる。例えば外宇宙の色々な星雲の写真などは驚異的で、ワンダーで、我々の存在は一体何だろうと思ってしまう。我が銀河星雲だけで1000億の恒星があり、外宇宙にはさらに1000億の星雲がある。つまり全宇宙には1000億×1000億個以上の恒星があるという事だ。一体全部で何個になるのか?しかも宇宙はさらに拡大を続けているという…。我々一人の人間でさえ、1兆個を超える細胞で成り立っている。ともかく地球も宇宙も、アウターもインナーもワンダーと驚異に満ちている…。

今朝の起きがけの夢は懐かしい全農のHRさんの夢だ。僕はHRさんについて河を遡る。彼は大河の上流から下流まで、治水事業をやろうとしているらしい。多分農業用水に関わる事業だろう。僕は河や河に沿った巨大なパイプ群を分かったような顔をしてチェックしている。夢なので時にはパイプの中を水と一緒に流れたりして…。そして彼は僕に訊く。「お前の所でこの事業は出来るのか?」あるいは「手伝えるのか?」僕は答える「はいッ大丈夫です」

何が大丈夫だ!治水事業は国家的プロジェクトだろう。多分全農単独でも無理だろう。多くの企業、大手ゼネコン、栗田・荏原や東レ、それと当然国交省、当該地方自治体も関わるだろう。だからこの夢は規模壮大かつ荒唐無稽である…。

全農HRさんもやり手の事業屋であった。大手デベロッパーと組んで農地の宅地化〜分譲住宅販売や、食の安全に関し全農安心システムを作った人だ。それにしても彼が治水事業までやるのか?しかも僕がその実務を受注するのか?夢の中では僕の協力者として、仕事仲間のNG、彼は高校以来の同級生でかつ腐れ縁。いつも僕の夢に出て来る、数年前死んだデザイナー。それとコピーライターのTRも出て来る。でも仕事の内容からすると、ちょっとスケールが違うだろう。どうも僕はとんだスケールの仕事を受注しようとしているようだ…。

僕は数回前のこのブログで(あるいは別のブログか?)僕はとにかくラッキーだった。自分の企画立案した夢のような?仕事を幾つか成立させ、しかも今まで何とか無事に生きてきた。とチョツト大袈裟な表現だが、僕の周辺の人達から見ると、僕は奇ッ怪でワンダーな奴だった。

大手スポンサーの複数開発や、国際的スポーツイベントを幾つか平然と開発した。JA全農に対しても、結構大きな提案をした。自然・農業体験公園を造ろうという「アグリパーク企画」、農産物・農業体験・就農に関する総合サイト「クラブJA企画」、これは全農からアウトソーシングして、別組織でネット総合情報・販売事業を行おうとするもので、成立直前まで行ったが総合企画部?がOKを出さなかった。

今は全農タウンとかいう小さなサイトを身内でやっているようだ。売り上げは数年前の情報で10数億との事。でも僕の企画は全農の年間売上3兆円の?10%を目指すものだった。その為大手流通、情報通信、商社などと話を進めていた。全農は自分達の事業利権が外部に漏れ出すのを恐れたんだろう…。

とにかく僕は自分の身の丈に合わない規模壮大な企画を立てたらしい。そしてスポンサー集めに狂奔した。そして願えば叶うと思っていた。何という荒唐無稽な、まるでドンキホーテのように…。だからリタイアした今頃になって、背中に冷や汗がにじむような夢を何度も見る。今朝の夢も何と国家的な治水事業だ。だから今朝も反省する。お前は一体何を考えていたんだ?でも夢は大きいほうがいい。構想は規模壮大。でもそれは僕にとっては殆ど時間の無駄だった。そして周りの失笑を買っただろうか?

でも果たして一人の人間に何が出来るのか?何処まで出来るのか?それは分からない。だから僕は規模壮大・荒唐無稽な企画を持ち、巷間を走り回った。でも中には多少の元手やパワーがあれば出来そうなものもあった。「クラブJA企画」もそうだったし、「日本酒復活企画」「本が売れない問題解決試案」「国際漫画ミュージアム企画」「モバイル寄席企画」などは、やれば何とかできそうな気がした。しかしやはり最終的にはパワー不足であった。何しろ徒手空拳の僕一人ではどうしょうもなかった…。


だから近頃、多分僕の現役の頃の不遜な態度を咎める、あるいは揶揄する夢を見るんだろう。その度に僕は困惑したり、冷や汗をかいたりする。でも人は何かの夢を見て、それが実現できるのは夢のほんの数%、あるいは数万人の内の数人? だから多少の夢を見ても咎められる事はあるまい…。現世で出来なければ来世で実現すればいい。とか何とか無茶苦茶な!でも地球の自然・緑環境保護の「アースパーク企画」は、僕でなくとも何れ誰かがやらなければならない事業だろう。しかも地球が滅びる前に…。