ナベツネ殺人事件 (SD-81、要記憶)

今朝はナベツネに振り回される夢をしつこく見た。僕は以前ナベツネに会った事もない。読売の僕の盟友の事業部のTZ氏は、子会社の常務止まりで退職した。彼は社会部出身、ナベツネは政治部出身だ。

僕は何処かのホテルのロビーで読売の社員でもないのに、何かの集会かパーティの、白黒の案内ボードの修正をさせられている。ハレパネの軽いボードで、文字のレイアウトの修正か、ラインのカットなどをやらされている。するとナベツネが僕の所に来てあの醜悪な顔を近づける。そして僕にパネルで色々注文をつける。超大物のくせに細かい事にうるさいんだヨ!僕はムッとして聞き流していた。その内彼は会議室?の方に去って行く。

彼は政治部の記者上がりである。だから細かい事にもうるさいのか?それとホテルで一体何の集会をやっているのか?何しろあの丸いボコボコの醜悪な顔が近づくと、やはりチョット異様な感じを受ける。でもナベツネにゴチャゴチャ言われる僕は一体誰だろう?僕はそこで目を覚ました。嫌な夢だったしもう6時台だったので、僕は起きようとしたが、またいつの間にか寝入ってしまった…。

僕はまたホテルのロビーにいた。今度は小さいホテルである。それはロビーというよりは、普通の家の洋風リビングのような感じがしたが…。そして近くで数件の殺人事件が立て続けに起きる。何だかその殺人事件は愉快犯のようだ?僕は狭い階段を2階に行こうとするが、ふと階段の上がり口の壁を見ると、男の死体がオブジェのように、頭を下にして立てかけられている。男の死体は途中で見事に90度曲がっている。足と胴は壁と密着し垂直に、首は床にピッタリつけて、顔は上を向いている。これでは一瞬何かの置物かと思ってしまう。それと随分余裕のある殺人だ。これは死後硬直だからできる形態か?男は真っ黒な上下を着ていた。僕は慌ててまたロビーに戻った。

そして焦って110番に電話する。「殺人事件ですッ!」と叫び、先方が「それはどこですかッ?」と聞き返してくる。高くも低くもない男の声だ。その時僕はまたナベツネに?邪魔される。僕は誰かに手を引っ張られ、持っていた受話器を落としてしまう。床に落ちた長いコードが伸びた電話から、警察の怒鳴り声が聞こえてくる「モシモシッ、モシモシッ!」。何と腹立たしい、また邪魔された。

ロビーに戻るとそこには中年のオバサンがいて、手には鋭い刃物が握られている。その刃は随分細く真っ直ぐに伸びている。幅は1センチ位か?先端は鋭くとがっている。賑わっているロビーは、そのオバサンの周りだけスッポリ欠けている。皆はオバサンを取り巻いて小さくザワザワしている。オバサンの服装は何だかけばけばしい。黒っぽいが何となくハワイアンの?感じがする。下は同色のスカートだ。

でもこの服装の感じは以前見た事がある。以前にも、派手なパッチワークだらけの、小船に乗ったオフクロの映像が印象にある。でもそれは東日本大震災を予兆する、嫌な夢群の一つだった。その派手なパッチワークは、津波で破壊された家や木材や家具の派手な色合いとそっくりだった。あの時の、津波に流される家や家具や車などは、何だかオモチャのようで、ああ日本の津波の光景はこんなもんなんだと強く印象付けられた。多分日本の家屋は木材だからだろう。あの時は木材の白さも目立った…。

でもオバサンの服装はそこまで派手ではなかったが、それでも黒っぽい服装で、その中に点と線の組み合わさった派手な模様がちりばめられていた。あるいはそれは草木の模様か?僕はやはりオバサンの周りにいてどうする事もできなかった。

でも死体の男といい、刃物のオバサンといい、以前の原発事故の夢と共通性がある。あの時は人間原子炉の夢で?一人は若い女の子、白いワンピースを着て、深い地面の亀裂の中にいた。もう一人は黒い上下の男で、街中のバーでカウンターに座って一人で飲んでいた。その足元には若い男の黒焦げの死体。そしてこの男女に共通していたのは、彼らの体にダブッて、赤黒い太陽が燃えていた事である。それは中が真っ赤で、表面に黒いブツブツがあり、如何にも熱そうな球体だった。あの時はとうとう東電の名前まで出たのに、僕は原発事故とは推理できなかった…。

あの時の夢群は9月11日前後、ちょうど大震災の半年前、とするとこの夢が具現化されるのは12月1日前後か?でもこの荒唐無稽な夢の実際の内容は分からない?続けて起こる愉快殺人事件。そして癖のある男女の姿。一人は変な格好で死んでおり、一人は細長い刃物を振り回す。そしてナベツネのどぎつい顔。今の所全く理解〜推理できない夢だ…???


そして僕はロビーで立ち尽くす所で目を覚ます。あ〜ァ、近頃は本当に碌な夢を見ない。大体夢とはいえあのナベツネのどぎつい顔や不可解な男女の夢なんか見たくもない。僕はすぐに布団から立ち上がったが…。