桜の酒(PD-268)

桜が満開だった。僕と女房は桜の近くに寄る。すると手の届きそうな黒い枝の先から酒がほとばしっている。水道の蛇口より大きな滝?あるいは流れが出来ている。僕は手に持った細長いワイングラス?でそれを汲んでみる。そして飲んでみる。確かにそれは酒であった。でもアルコール度は低い。そしてほんのりと甘い。

僕らはその園を歩き池の傍まで行く。ここはどうも小樽の住吉神社のようだ。でも全体が平たい庭園になっている。その庭園は花で埋められている。でもそれは地にあるのではなく樹上にあった。多分桜だけではなく、桃も梅も杏も一斉に花開いているのだろう。僕らはそこを楽しげに歩いている。

人間は死にかけると美しい花園に行くという。でもここは花園ではなく花木?の森である。僕らは美しい花を頭上に見ながら歩いている。この夢がいい夢か悪い夢か?昔中国に「葡萄の酒 夜光の杯」という歌があった。でもこちらは「桜の酒 ワイングラス」だ。この細長いワイングラスはまさかチェリーグラスと言うんではないだろうな?