入稿業務(PD-269)

僕は入稿原稿を持ち埼玉県へ向かう。原稿はB4位でかなり大きい。媒体は大型グラビア雑誌かヒョットするとタブロイド判かもしれない。僕は田舎の駅へ降り立ち、線路をまたぎ茶色の田舎道を歩きつつメディア、つまり媒体社を探す。でも指示された番地には不可思議な建物群が建っている。つまりアリ塚のような黄土色の土くれでできているボコボコの建物群だ。大抵は1〜2階だが、中には5〜6階や10階近い建物もある。いつ倒れるか分からないような土くれの建物だ。

指定された住所は10−11なので僕は10が表示された街区に立つ。でもどれが媒体社か分からない。何しろアリ塚のような薄茶色の建物が続くだけだ。通りかかった女性に聞いてみるが分からないと言う。ここは何だか不思議、不可解な街だ。僕は思い余ってわが社のおとうさん社長に電話する。でも社長も行ったことのない場所で、彼はわが社の媒体部長を電話口に連れてくる。でもこの部長は昼間からベロベロに酔っている。そして彼も当然分からない。僕は困惑した。そこで目を覚ます…。


でも近頃夢の中で頻繁に出てくるこの黄土色は一体何だろう?建物も街も景色も黄土色に包まれている。確か昨日は破壊された黄土色の街やビル、今朝はアリ塚のような黄土色の町…これは一体何だろう?それまでは夢の中に黄土色は出て来なかった。もしやこれは僕のアナザーワールドだろうか?来世だろうか?それとも腎臓疾患、人工透析の影響か?いずれにしてもこれはあまりいい兆候ではなさそうだ…。