タウン開発(SD−74)

この頃はろくな夢を見ない。多分僕自身が老後の無目的人生、無目的生活に陥っているせいだろう。とは言っても、仕事もなくこれといった趣味もない僕としては、日々を漠然と過ごすしかなく、それでも出来るだけ本を読み、出来るだけ散歩をする、それと道端の雑草をめでる位が関の山だ。それでも結構退屈はしない。それなりに充実した人生だ。この頃はごく普通の風景や自然がとても意味深く感じられる。僕もだいぶ有り難くなってきたらしい。

今朝の夢も何のことやら分からない夢だ。緑が鬱蒼とした丘陵の斜面がある。日当たりが凄くいいので南斜面か?僕はその一部の小さな谷沿いに小さな住宅街を造ろうとする。つまりタウン開発をしようとしている。僕はデベロッパーなのか?まず森林を切り開き、谷の上から下に向かって道路を造る。その道路の両側に街を造ろうとしている。多分上か下かに幹線道路があるんだろう?タウンといってもせいぜい数十戸規模の小さな住宅街だ。


でも何で突然僕は不動産屋になるのか?しかも人気のない鬱蒼とした丘陵に。でも我が家は古くをたどれば、江戸の神田神保町の大工だったから、まるで不動産にかかわりがないわけではない。だから親戚には大工や工務店もいる。でもこんな立地ではこの住宅は売れないだろう。どうしてこんな人気のない所にニュータウンを造ろうとするのか?この荒唐無稽な夢は一体何だ…?