帆柱の上(SD-77)

僕は目のくらむ高みに上っている。帆柱が林立する外洋多帆船の帆柱の上だ。この船は今建造中で、船全体がまだ建造途中なので真っ白である。材は何か分からないが、今の所骨組みだけで無垢の木材の白さである。

その帆柱の上に船頭の息子と副船頭の息子が立っている。あるいはナンバーワンとナンバーツーか?僕はせいぜい航海長の倅ぐらいか?でもこれは一体いつの時代なのか?日本では外洋多帆船は造られなかった?江戸幕府の姑息な政策でせいぜい千石船止まりであった。もしあるとすれば日本が積極的に海外進出した戦国時代か?それとも転機を迎える現在の日本を象徴するものか?


ナンバーワンとナンバーツー、それに僕と3人が高みにいる。これは日本の政治状況のパロディなのか?安倍は二世議員、しかし野田や橋下は二世ではない筈。そしてもう一人暴走老人がいたっけ。その息子がいて。鳩山は二世だが政界を引退した。それを引き継ぐ息子はいるんだろうか?そして僕は一体どちらに味方するのか。僕は一体誰なんだ?ヒョットして橋下か…。